この記事の監修者
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吉崎 誠二
所属 社団法人住宅・不動産総合研究所 理事長
職業 不動産エコノミスト、不動産関連企業コンサルタント
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーション,CREコンサルティングなどを行うかたわら、同分野の連載を月15本、テレビ、ラジオのレギュラー番組(4本)に出演。
また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演を毎年多数。
土地を活用したい、という方にとって最も人気の高い方法は、土地に賃貸物件を建築する「アパート経営」です。
安定した収入を得られ、相続税・固定資産税などの節税対策にもなることが人気の理由です。
この記事では、アパート経営を検討している方に向けて、アパート経営に必要な最低限の基礎知識を解説します。
この記事の内容
アパート経営もマンション経営も広義の不動産投資の一つです。
アパート経営はご自身が持っている土地にアパートを建てたり、すでにあるアパートを建て替えたりして、「1棟丸ごと経営する」土地活用方法です。
一方、マンション経営も1棟丸ごと経営する場合もありますが、区分所有などで「1部屋だけ経営する」パターンもあります。
空き家や空き地をお持ちの方であれば、アパートやマンションを建築し「1棟丸ごと経営する」パターンの方が、固定資産税や相続税等の節税効果は高いです。
アパート・マンション経営の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご確認ください。
株式投資の場合、保有してすぐに株価が大きく下がったり、大きく上がったりするリスクがあります。これに対し、不動産投資の場合、土地価格の変動は比較的緩やかで、株式などの金融商品に比べると値動きが安定しているのが特徴です。
また、株式投資の場合、株価や市況のチェックなど自発的な情報収集が必要で、売買などの決断に迫られるタイミングもあります。
一方、アパート経営はメンテナンスや入居者対応などの業務は、賃貸管理会社に委託することができるので、ほぼ手間はかかりません。
実際に賃貸経営をしている大家さんの多くは、賃貸管理会社を利用しており、アパート建築を依頼した会社と同じグループの管理会社にそのまま管理を委託するパターンも多いです。
なのでアパートを建築する際は、管理にも実績のある企業をよく比較し、アパート経営後のことも考えて依頼するようにしましょう。
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以下のような条件が一つでもあてはまる土地を持っている方は、アパート経営が成功しやすく、向いていると言えるでしょう。
このような条件を一つでも満たしている土地をお持ちの場合、ぜひアパート経営を検討してみましょう。
賃貸住宅需要が、これからも見込める立地の土地をお持ちの場合、賃貸住宅には単身用、ファミリー向けなど、様々なバリュエーションがあるので、たとえ駅からの距離が遠くても、それほど立地にこだわることなく、アパート経営を検討してもいいと思われます。
次の章では、そんなアパート経営のメリットを詳しく解説します。
同じ不動産経営でも、ワンルームマンションの一部屋を所有していてそれを貸す場合は、空室や滞納があると収入がゼロになるリスクがあります。
一方、アパート経営であれば、万が一どこか一室で空室がでてきても他の入居者からの家賃収入で分散効果がありますので、全戸空室にならない限り、収入が全くなくなるということはありません。
アパート経営3大メリットの中でも、一番魅力のある点といえるでしょう。
アパート経営をはじめとした土地活用は、相続税や固定資産税の負担を軽減することができます。
例えば相続財産が現金の場合、そのままその金額が課税対象となります。それに対して土地の場合だと、固定資産税評価額が適用され、現金よりも2~3割程度安く評価されたものが課税対象となります。
例えば下図のようなイメージです。課税対象が安くなれば、当然払う税金も抑えられ、「節税」の効果が得られます。
土地の相続税評価額は、公示地価や実勢価格に比べて7~8割程度となります。加えて賃貸用の住宅として利用されている土地は、さらに評価を下げることができます。(税制度は変更される可能性がありますので、必ず最新の情報を入手してください)
アパート経営で節税をお考えの方は、「HOME4U土地活用」を使えば、ハウスメーカーから無料で、お持ちの土地の節税対策の相談や、節税対策を含めたアパート収益プランの提案がもらえます。
公的年金の額が少しずつ削減されたり、政府が受給時期を遅らせることを検討していたりするなど、これからの世代は定年後の生活資金が十分に得られない可能性があります。
「相続した実家(相続するであろう実家)を売れば、まとまったお金になるだろう」と考えている方も多いかもしれませんが、手放さずに収益につなげることを検討する方が賢明です。
なぜなら、現金化してしまうと、相続の際に不動産のような節税対策が取れないからです。
加えて、いったん売却してしまうと、買い手はその土地がほしくて購入しているため、後から「やはり買い戻したい」と願い出ても、ほとんどの場合で応じてもらうことが困難となります。
アパート経営は、土地を手放さずに長期の安定収入が見込めるので、定年後に年金以外の生活資金を得る方法として、人気の高い土地活用法となっています。
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アパート経営には以下のようなリスクもあります。ここでは、アパート経営のリスクと対応策について解説します。
アパート経営のメリットでもお話ししたように、アパート経営が人気の理由は、安定した家賃収入が得られることです。
ただし、「アパート経営の収入源=賃料」となっているため、空室の期間が長引けば長引くほど予想していた収入を受け取れないことになります。空室期間をいかに短くし空室数をいかに減らすかが、アパート経営の成功のポイントです。
アパート経営をはじめる前に、地域の賃貸需要に合わせた正しいターゲットの設定とターゲットのニーズをきちんと見極めることで、事前に空室リスクを減らすことは可能です。この段階で、間取りや設備、賃料設定を需要に合わせたものにしておくことが肝心です。
そのためには、提案されうるできるだけ多くのプランから比較検討し、ベストな建築会社とプランを決定することが最も重要なステップと言えるでしょう。
必ずしもきれいな建物で設備が充実していれば空室率が低くなるわけではありません。あまり費用をかけず、その代わり家賃を低くおさえ、日常の掃除や点検をこまめに行うことで、退去者を減らす工夫もできます。ライバルとなる他の物件の状況や家賃を調べ、差別化を図ることも可能です。
場合によっては空室保証や家賃保証が行われる「サブリース(一括借り上げ)」を利用する方法もあります。困った時には管理会社や専門の企業に相談すると良いでしょう。
アパート経営のリスクは、オーナー一人の力では回避するのが難しいものもありますが、建築会社や管理会社からフォローを受けていれば、事前に回避することも可能です。 そのためにも、アパート経営を検討する際は、建築後のフォローもしっかりしている建築会社に事前に相談するようにしましょう。
空室リスクを下げるためには、①周辺の賃貸住宅需要を考慮した間取り・仕様にすること②周辺相場を調べた上で、賃料設定でムリをしないこと などに注意してください。加えて、管理会社を通じて入居者斡旋を行う場合が多いですが、これらのサービス提供会社との関係を良好に保つことも、重要となります。
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アパート経営は、手持ちの土地に新築アパートを建てて経営をするか中古のアパートを購入する形になりますが、いずれの場合でもいつかは大規模な修繕をしなければならない時期がきます。修繕しなければならない箇所や範囲によりますが、外壁や排水管などは本格的に修繕すると数百万円単位の金額が必要となることも。
大規模修繕は、15~20年ごとに行われます。数年分の家賃収入に相当する費用がかかる可能性がある大規模修繕費の負担は確かに軽いものではありません。経営初期の収益シミュレーション段階で、修繕費を想定し、毎月積み立てておくなど、事前に対応しておきましょう。明日100万円必要と言われると焦りますが、20年後の100万円なら何とかなるのではないでしょうか。
日本国内の自然災害といえば、地震や台風などがあります。自然災害による建物の損傷は、必ずしも起きるわけではありませんが、予想できないからこそ備えておきたいリスクのひとつです。
基本的には保険の加入により金銭的な負担は軽減できますが、自然災害で建物が大きく破損した場合、迅速な対応や入居者への配慮が必要です。
事前の対応策としては、経験豊富な管理会社に委託することが挙げられます。日常的なトラブルだけでなく、突発的な自然災害のトラブルにも対応できる担当が近くにいると安心です。
この章では、アパートの経営を始めるにあたり準備すべき事柄をご紹介していきます。
初心者の方には「こんなこと、自分ひとりではできない…」と不安になることがあるかもしれませんが、ご心配なく! 次章であなたをサポートしてくれる味方の見つけ方も紹介しますので、安心して読み進めてください。
アパート経営に向けた準備をする前に確認しておきたいことは、「なぜアパート経営をするのか?」という目的を明確にすることです。「アパートを建てたらあとはほったらかし」というわけにはいきません。
ある程度まとまった自己資金を投資しなければなりませんので、目的や収益目標を明確にしておく必要があります。経営が始まった後は、目的や目標に向かっているのかどうかを定期的にチェックして行けば、大きな失敗は回避できるでしょう。
まずはアパート経営が「不労所得を得たいため」「相続税の節税のため」「定年後の生活資金のため」等、目的・目標を明確にすることから始めましょう。
アパート経営は空室や家賃下落をいかにおさえ、家賃収入を安定させるかがカギとなります。そのため地域の賃貸需要を把握するとともに、競合となる物件の状況を調べておくことが必要です。全く同じ物件で条件が同じ場合、家賃がより安い方に人気が集まりますが、現実的には全く同じ物件はありません。
ターゲットが学生であれば、ワンルームタイプの間取りでネット環境を整えたり、ファミリー層であれば長く住んでもらえるように、収納を多くしたり、風呂場やキッチンの設備のレベルを上げるなど、それぞれのターゲットのニーズに合わせて間取りや設備を工夫するといいでしょう。
ターゲットをはっきりさせることで、次のステップとなる「それに見合う物件の準備と資金計画」が立てられるようになります。
次に、ターゲットとする入居者に見合う間取りや設備を考え、それを実現するための建築費用(購入費用)や諸費用などアパート経営の初期費用にどのくらいかかるかを見積もりましょう。そしてそれに税金や水道光熱費といった維持費を加算すると、アパート経営に必要な資金の目途がついてきます。これをもとに、賃料を検討していきます。
もちろん周辺相場より高くなれば入居者が集まらないリスクが出てきますので、それらを鑑みながら、コストを何年で回収できるか等を算段します。仮に空室率が10%だった場合、いくらの賃料ならば年間どのくらいの収益額になるか、初期投資を何年で回収できるかなど、具体的に見えてきますので、目標に向けた資金計画を立てましょう。
資金計画を立てるには、「土地活用のプロ」に相談するのが一番です。以下のボタンから、土地活用会社最大10社にアパート経営の始め方を網羅したプランを取り寄せることができます。
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アパート経営には、不動産の知識が欠かせません。具体的には建築基準法や宅建業法、民法など不動産取引に関する知識に加え、不動産の購入時、保有時、売却時、いずれのタイミングでも関わる税の知識が必要です。
給与収入があり、副業としてアパート経営を考えている場合は、確定申告の方法や損益通算の仕組みなど知っておくと間違った判断を回避しやすくなります。管路会社などに問合せて確認する方法もありますが、ご自身で身に付けた方が柔軟な判断ができることもあります。
とはいえ、最初からすべてに精通することは難しいですよね。まずは分からないことがあったら、パートナーである管理会社や不動産会社に質問し、少しずつ必要な知識を得るようにして行けば大丈夫です。
所有土地の活用としてのアパート経営では、物件を手放す方は多くありません。アパート経営は物件建築して運営をスタートしてから30年以上の長期にわたります。
そのため、ご自身の年齢を考えると、50代以上の方の場合、この期間内に相続が起こる可能性もあります。そのため、ご子息など関係者にきちんと説明をしておけば、あとで揉めることはないでしょう。
アパート経営を行う際には、なんとなくスタートさせることは、NGです。まず目的をしっかり持つことが重要です。その際に綿密な収益シュミレーションをパートナー企業と一緒に立てましょう。また、本サイトなどで様々な情報を、まんべんなく収集しておくことも重要です。
これまでも、「アパート経営を成功させるには最初の建築会社選びが重要」という内容が出てきましたが、はじめてのアパート経営の場合、そもそもどこに問い合わせればよいのか分からないというオーナーさんは大変多いです。
この章では、アパート建築会社の選び方について、解説していきます。
アパート経営を始める時にしてはいけない事は、「一社だけに相談すること」です。
なぜなら、アパートメーカーや建築会社によって工法や構造には違いがあり、「自分の土地や目的に一番適している設計や収支計画がどれなのか」は、多くの提案を比較してみないとわからないからです。
とはいえ、複数の企業に一つ一つ問い合わせて行くのは骨の折れる作業なので、「HOME4U 土地活用」の一括プラン請求サービスで、複数の大手建築会社から一度に「アパート経営プラン」を入手し、比較してみましょう。
いずれの企業も実績は十分あるので、エリアの需要状況から適切なターゲット層や設計内容、収支計画なども相談に乗ってもらえます。
最初の一歩はまずできるだけ多くの提案を受け、アパート経営を開始したあとに「もっと他の提案を受けておけば良かった」と後悔しないようにすることが重要です。
アパート建築を依頼するパートナー企業は、①建築のことや、アパート経営のことだけでなく、税のことなども含めて様々なアドバイスをしてくれるか②施工実績が豊富にあるか③建築してからがアパート経営のスタートとなるため、建物管理、入居者管理など管理がしっかりしていること(グループ会社など)④長期のパートナー企業となるべく、経営が安定した企業であること⑤担当者や企業との相性、などが選択の基準となります
以下のボタンから土地情報を入力することで、最大10社の大手建築会社からプランを取り寄せることができます。ご活用ください。
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建築会社に建築プランの提案をしてもらう際、予算や目的について質問を受けることがありますが、ここで重要なのは「なるべく具体的な理想を伝える」ことです。
たとえば、目的について「年間でいくらの収益をあげたいのか」を具体的に伝えることで、それを実現するための構造や間取りなどプランを練ってもらうことができます。
反対に「なるべく安い初期費用で多くの収益をあげたい」といったボンヤリした回答しかしないと、建築会社もどんな規模の提案をしたら良いのか判断できず、あなたに最適なプランを出すことが難しくなってしまいます。
収益の最大化を狙うのであれば、最初の段階で具体的な数字を出してやりとりをし、より詳細なプランの提案を受けることが大切です。
このようなやりとりを経て各社から提案された様々なプランの中から、自分の希望にあったものを選んで行きます。アパート建築会社の選び方のコツは「建築費の安さだけに左右されないこと」です。
初期費用が安いと魅力的に見えてしまいますが、グレードの低い物件だと入居者付きにくくなりがちです。
また、アパート経営はある程度の年数をかけて行うものですので、すぐに傷んでしまうような安い物件では、修繕費用がかさんだり空室の原因となってしまい、意味がありません。数年先のことまで見通した上で、自分の希望にあうプランの会社を選ぶようにしましょう。
アパートといえば、一般的には「2階建ての木造」になるでしょう。
建築期間の目安としては、どれくらい工場などで生産したもので建築するかの度合いにより異なりますが、3か月~6か月程度です。一部のハウスメーカーであれば、規格化された工法により、もう少し短い工期で済む場合もあります。軽量鉄骨にする場合には、さらに1か月ほどを要します。
なお、竣工から入居募集や管理業務まで、まとめて相談できる建築会社も数多くありますので、あわせて提案を受けておくと安心です。
アパート建築が開始され、完成まである程度の目途が付いたら、いよいよ入居者募集の内容を決めていきます。資金計画で予測した賃料に加え、敷金礼金の額や管理料・共益金の額も決めます。
また賃貸借契約書に盛り込む内容を考えなければなりません。契約書に記載する一般的な項目のうち、オーナーが考えたい項目には以下のようなものがありますので、参考にしてください。
物件の状態や周辺環境などを考慮し考えますが、その他の項目や細かい内容を含め、基本的には仲介業者や管理会社の意見を聞きながら決めていきます。
アパート経営には様々な業務があり、日常的なメンテナンスでは、消火器や火災報知機の点検、破損個所のチェック及び修繕、ごみ置き場のチェック、エントランスやアパート周辺の清掃、エレベーターの定期点検などがあります。また、契約更新や原状回復、クレームやトラブルへの対応、定期点検や家賃回収などの業務もあります。
アパートから自宅が近く、管理業務も煩わしくない人であれば自主管理でも良いですが、自宅が遠かったり管理業務を面倒と感じたりする方は、管理会社に委託することも検討しましょう。家賃の数%を管理料として支払う必要がありますが、管理する手間を考えると経験豊富な管理会社にお任せした方が費用対効果は高いです。
アパート経営を管理会社に委託したい方は、「賃貸経営HOME4U」であなたにピッタリの管理会社を探すことができます。
アパート経営をする前に、目的と目標を考えるとともに、資金計画が重要であるとお伝えしました。ただ、どんなに資金計画を入念に立てたとしても、ズレが生じる場合があります。資金計画は最初に立てて終わりではなく、収支結果を記録し、資金計画との違いを確認し、対応方法を考えなければなりません。
資金計画との違いが生じた場合、資金面での負担増が懸念されますが、柔軟に対応するためには、ある程度資金に余裕が必要となります。実際に年間で得られる収入額や初期投資額の回収期間を確認するためにも、キャッシュフロー(お金の流れ)は常に把握しておきましょう。
アパート経営の資金計画の基となる具体的な収益シミュレーションは、「HOME4U 土地活用」を使えば、最大10社のハウスメーカーから無料で収支プランが手に入ります。
ここでは簡単にアパート経営に必要な税金の基礎知識を紹介します。税の仕組みは複雑で、全体を理解するのには時間がかかりますが、参考にしてください。
何らかの収入を得た場合、その種類によって10の所得に分かれます。収入が家賃だとすると、その家賃から必要経費を引いたものが所得となり、様々な控除をしたあとに税率をかけます。
家賃収入は「不動産所得」というものに該当します。不動産所得に該当すると、必要経費を引くことができ、損失が出た場合は他の所得と合算(損益通算)することもできます。
所得税の計算手順は複雑ですが、収入と所得、所得控除と税額控除がどの段階で出てくるかだけでも確認しておきましょう。
つまり、もし不動産所得が赤字となった場合は、損益通算によって他の所得から赤字分が控除されるので、所得税の節税につながります。
原則、年間を通して得た収入は自分で申告し、税を納めなければなりません。給与所得者は年末調整という仕組みがあり、確定申告をする機会があまりありませんが、不動産所得は確定申告をする必要があります。
アパート経営をする上で、決めておかなければならないのは、青色申告にするか白色申告にするかです。青色申告は複式簿記でお金の流れを記録し、財務諸表を提出しなければなりませんが、控除額が大きく、特典も多いので青色申告がお勧めです。損失が出た場合の繰越控除や親族を雇った場合の専従者給与の適用など、青色申告を選択することで経営の幅が広がります。
不動産は購入時、保有時、売却時と税金がかかるため、税金を踏まえた経営を考える必要があります。不動産に係る税金は以下の通りです。
例えば、不動産の売却は譲渡所得に該当しますが、不動産では5年以下の短期譲渡所得と5年超の長期譲渡所得に分かれます。短期での売却は、長期と比べ2倍の税率が課せられるなど、税金の仕組みを知っていれば、売却するタイミングを戦略的に考えることができます。
上記以外にもアパート経営にかかる税金はありますので、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。
いかがでしたか?
アパート経営を始める際、一番重要なのは、「後悔しないようにできるだけ多くの企業から提案を受け、しっかりと比べること」です。
ターゲット設定や収支計画だけでなく、竣工後の入居募集や管理業務の対応なども含めて、幅広く比較することをおススメします。
不動産取引や税金の知識も少しずつつけながら、ぜひ理想のアパート経営を実現させてください。
アパート経営は、不動産投資の一つです。 アパート経営は、一棟マンション経営ほど規模が大きくないので、資金が限られていても投資が可能です。アパート経営は一棟マンションと比べ、これから不動産投資を始めようとされる方にとって、取り掛かりやすい投資先といえます。 詳細は「アパート経営とマンション経営の違いは?」をご一読ください。
アパート経営は以下のような土地を持っている人には特におすすめです。 詳細は「アパート経営に向いている人」をご一読ください。
アパート経営のメリットは下記の3つです。 詳細は「アパート経営の3大メリット」をご一読ください。
建築会社を探す際、一社だけに相談することはおすすめしません。 なぜなら、アパートメーカーや建築会社によって工法や構造には違いがあり、「自分の目的に一番適している設計や収支計画がどれなのか」は、多くの提案を比較してみないとわからないからです。 詳細は「ベストな建築会社の探し方」をご一読ください。
アパート経営で必要な税金の知識は、主に下記3つになります。 詳細は「アパート経営に必要な税金の基礎知識」をご一読ください。
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