【基本を解説】「親の家（実家）の相続税」の節税対策一覧

1.「親の家（実家）の相続税」の有効な節税対策4選

1-1.土地活用をする

土地活用することで、相続税の節税を期待できます。
特に、アパートやマンションの建築は相続税評価額が低くなり、さまざまな特例や控除を活用できるためおすすめです。

また、土地活用はアパートやマンション建築以外の方法もあります。

1-2.生前贈与をする

死後に被相続人が受け取る相続財産をあらかじめ生前に渡しておく、生前贈与を活用することで相続税を節税できます。

生前贈与をするメリットは、以下のとおりです。

しかし、死亡前3年以内の贈与は相続税対象となるなど、税務署に生前贈与として認められないケースもあります。
生前贈与する場合は、情報収集したうえで計画的に進めると良いでしょう。

以下記事では、土地・不動産の生前贈与について詳しく解説しています。併せてご確認ください。

1-3.小規模宅地の特例を活用する

小規模宅地の特例を活用して相続税を節税する方法もあります。

小規模宅地の特例とは、一定の要件を満たしていると限度面積まで土地の相続税評価額が80％または50％まで減額される制度です。
別名「家なき子特例」ともいいます。

小規模宅地等の特例が適用される土地の区分と減額割合・限度面積は以下のとおりです。

小規模宅地の特例の適用要件等は以下記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

1-4.専門家に相談する

親の土地を相続した際は、税理士や不動産会社などの専門家に相談することも一つの手です。
たとえば、相続に詳しい税理士に相談すれば、不動産が絡む相続税の節税対策を教えてもらえるでしょう。

さらに、相続に強い不動産会社なら、さまざまな角度から相続した土地に合った土地活用の方法を提案もらえるかもしれません。

2.「親の家（実家）の相続税」の計算方法

2-1.実家の土地の相続税評価額

実家が建つ土地の相続税評価額は、国税庁が定める相続税路線価に基づいて算出されます。

相続税路線価は、国税庁の「財産評価基準書　路線価図・評価倍率表」で調べられます。
1㎡あたり1,000円単位で表示されており、600Cと書かれていれば1㎡あたりの価格は600千円（60万円）です。ちなみに、アルファベット記号は借地権の割合となります。

＜国税庁の「路線価図」　例示＞

路線価図の詳しい見方は国税庁の「路線価図の説明」をご確認ください。

また、土地の相続税評価額の計算方法等は、以下記事で詳しく解説しています。

3.「親の家（実家）の相続」の流れ・手続き

4.まとめ