【基本を解説】「親の土地の相続税」の節税対策一覧
本記事では、「親の土地の相続税」の節税対策をわかりやすく一覧で解説します。
この記事を読むと、
- 親の土地の相続税の節税対策4選
- 土地の相続の流れ・手続き
- 親の土地の相続ならではの注意点
がわかります。
また、以下記事では「相続税対策」の基礎知識全般に関して解説しています。併せてご確認ください。
加えて、実家の相続税の節税対策については、以下記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
1.「親の土地の相続税」の節税対策4選
親の土地の相続で有効な節税対策は以下のとおりです。
対策 | 説明 |
---|---|
土地活用をする | アパートやマンションを建築したり、駐車場にしたりすることで、収益をあげられる |
地積規模の大きな宅地の評価を活用する | 一定の大きさの宅地の場合、規模格差補正率を乗じることで土地の評価額を下げられる |
小規模宅地の特例を活用する | 土地の相続税評価額が80%または50%まで減額される制度 |
専門家に相談する | 不動産会社や税理士と節税対策を検討し、評価額を再評価してもらう |
また、土地相続で節税対策を講じるなら、相続税がいくらかかるのか知っておくことも大切です。実家の相続税を知る方法は、以下記事をご確認ください。
1-1.土地活用をする
土地活用することで、相続税の節税対策に繋がります。
その中でも、アパートやマンション建築は相続税評価額が低くなり、さまざまな特例や控除を活用できるためおすすめの方法です。
また、土地活用はアパートやマンション建築以外の方法もあります。
「HOME4U 土地活用」では、最大10社から無料で土地活用プランの提案を受けられ、実家に適した土地活用方法を見つけられます。
1-2. 地積規模の大きな宅地の評価を活用する
地積規模の大きな宅地であれば、「地積規模の大きな宅地の評価」により相続税を節税できます。
地積規模の大きい宅地とは、以下のとおりです。
- 三大都市圏(首都圏・中部圏・近畿圏):500㎡
- 三大都市圏以外:1,000㎡
地積規模の大きな宅地の評価とは、相続や贈与により取得した課税時期が平成30年1月1日以降の土地について適用される評価方法です。
対象となれば、規模格差補正率を乗じることで土地の評価額を下げられます。
なお、地積規模の大きい宅地の評価については国税庁の「No.4609 地積規模の大きな宅地の評価」も併せてご確認ください。
1-3.小規模宅地の特例を活用する
小規模宅地の特例を活用することで、高い節税効果を期待できます。
小規模宅地の特例とは、一定要件を満たしていると土地の固定資産税を減額できる制度です。別名「家なき子特例」とも呼ばれています。
特例の対象となる土地の課税標準額の計算式は、以下のとおりです。
区分 | 対象となる部分 | 固定 資産税 |
都市 計画税 |
---|---|---|---|
小規模 住宅用地 |
住宅の敷地で住宅1戸につき200平米までの部分 | 価格×1/6 | 価格×1/3※ |
一般 住宅用地 |
住宅の敷地で住宅1戸につき200平米を超え、家屋の床面積の10倍までの部分 | 価格×1/3 | 価格×2/3 |
※東京23区の小規模住宅用地における都市計画税では、さらに2分の1が乗じられます。
小規模宅地の特例の適用要件等は以下記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
1-4.専門家に相談する
親の土地を相続した際は、専門家に相談して節税に関する提案を受けることも一つの手です。
たとえば、相続専門の税理士に土地の評価額を再評価してもらうことで、土地の評価額が下がることもあります。
また、相続に強い不動産会社では、相続税の節税だけでなく、土地活用後の収益性等を加味した提案をもらえるかもしれません。
相続に強い不動産会社を探すなら「HOME4U 土地活用」が便利です。簡単な土地情報の入力で相続に強い会社の中から最大10社にプランを一括請求できます。
2.「親の土地の相続」ならではの注意点
親の土地を相続する際には、親の土地ならではの注意点があります。
主な注意点は以下2つです。
- 兄弟などの親族で共有して相続する
- 活用方法を決めないまま相続する
2-1.兄弟などの親族で共有して相続をする
親の土地を親族で共有して相続をすると、後にトラブルにつながる可能性が高くなります。
相続後、親族の誰かが相続した家に住むのであれば特段問題はありません。
しかし、誰も住まない場合は定期的なメンテナンスや維持費、固定資産税の所在が曖昧になり、トラブルになる可能性が非常に高くなります。
なお、こちらの記事では不動産を兄弟で円滑に相続する方法について解説していますので、併せてご確認ください。
2-2.活用方法を決めないまま相続する
活用方法を決めないまま、とりあえず相続をしてしまうと特定空き家に指定される可能性があります。
自治体が定める「特定空家等」に指定された場合、固定資産税が最大6倍になったり、自治体からの「命令」に違反すると50万円以下の罰金が課せられたりします。
また、空き家のまま放置をしてしまうと、最悪の場合、自費による強制取り壊しや土地を失う可能性もあるため、活用方法を決めたうえで相続すると安心です。
以下記事では、特定空き家を回避する活用方法等について詳しく解説しています。併せてご確認ください。
3.土地相続の流れ・手続きや効率的に節税するコツ
親の土地を相続する際、主に以下の流れで手続きを進めます。
手続きの多くは、弁護士や税理士、司法書士などの専門家に依頼が可能です。
- 遺言の確認・検認
- 法定相続人の確定
- 相続遺産調査
- 遺産分割協議
- 限定承認・相続放棄の申述
- 準確定申告
- 遺産分割協議書の作成
- 相続税申告
- 相続登記
相続手続きや必要書類に関する詳細は、以下記事で解説しています。併せてご確認ください。
また、土地・不動産を活用した相続税対策を効率的に進めるコツとして、生前贈与や生命保険の非課税枠を使う方法もあります。
詳しくは以下記事で解説しておりますので、ご一読ください。
4.まとめ
相続は発生前から対策を検討していくことが重要です。
不動産の売却や活用にはある程度時間を要するため、早めに専門家に相談しましょう。
「HOME4U 土地活用」では、60秒で最大10社の相続に強い不動産会社に相談ができます。相続が発生する前に早めの動き出しをおすすめします。
親の土地の相続税の有効な節税対策は以下のとおりです。
- 土地活用する
- 地積規模の大きい宅地の評価を活用する
- 小規模宅地の特例を活用する
- 専門家に相談する
詳細は「1.「親の土地の相続税」の節税対策4選」にて解説しています。
土地の相続の流れ・手続きは以下のとおりです。
- 遺言の確認・検認
- 法定相続人の確定
- 相続遺産調査
- 遺産分割協議
- 限定承認・相続放棄の申述
- 準確定申告
- 遺産分割協議書の作成
- 相続税申告
- 相続登記
詳細は「3.土地相続の流れ・手続きや効率的に節税するコツ」にて解説しています。
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