【基本を解説】不動産を、兄弟間で円滑に相続するための5つの方法
この記事では、不動産を兄弟間で円滑に相続するための方法について解説します。
この記事を読むと、
- 不動産を兄弟間で円滑に相続する方法
- 兄弟間での不動産相続を円滑に進めるコツ
がわかります。
なお、不動産相続トラブル回避のための生前対策については以下記事をご確認ください。
1.不動産を兄弟間で円滑に相続する5つの方法
方法 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
換価分割 | 不動産を売却し、売却で得た代金を分割する方法 |
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代償分割 | 相続人の1人が不動産を相続し、他の相続人に代償金を支払う方法 |
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現物分割 | 不動産そのものを分割する方法 |
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共有分割 | 1つの不動産を複数人で共同所有する方法 |
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相続放棄 | 1人または複数の相続人が放棄する方法 |
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本章では、不動産を兄弟間で円滑に相続する5つの方法について解説します。
また、以下記事では遺産分割に関することや実家の処分方法について詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
1-1.不動産をお金に換える換価分割
項目 | 内容 |
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メリット |
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デメリット |
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換価分割とは、不動産を売却し、売却で得た代金を複数の相続人で分け合う方法です。
公平に遺産分割できることから兄弟間でトラブルが起きにくいメリットがある一方で、買い手が見つからなければすぐに売却できないといったデメリットもあります。
また、手数料や譲渡所得税が発生する点にも注意が必要です。
売却の前に実家を解体しようと考えている方は、以下記事も併せてお読みください。
1-2.他の相続人にお金を支払う代償分割
項目 | 内容 |
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メリット |
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デメリット |
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代償分割とは、相続人のうち1人が不動産を相続し他の相続人の不足分を代償金として支払う方法です。
不動産を手放さずに済むメリットがありますが、代償金をいくらにするかでトラブルが起きやすいといったデメリットもあります。
また、不動産を相続する人が代償金にあたるお金を持っておらず、代償金が支払われない可能性があることも難点です。
1-3.不動産を分筆する現物分割
項目 | 内容 |
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メリット |
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デメリット |
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現物分割とは、不動産そのものを分割する方法です。
複数人が土地を相続できるうえ、分筆により評価額が下がれば節税につながります。
しかし、分筆には測量費や筆界確認作成費など、約40〜80万円ほどの費用がかかることはデメリットです。
また、分けることで相続した土地が狭小地や変形地になる可能性があり、活用が難しくなることもあります。
1-4.不動産を複数人で管理する共有分割
項目 | 内容 |
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メリット |
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デメリット |
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共有分割とは、1つの不動産を複数人で共同所有する方法です。
公平に遺産分割でき、売却の手間や費用がかからない点がメリットに挙げられます。
一方、複数人で1つの不動産を共同所有するため、意見がまとまりにくい点はデメリットです。
さらに、売却の際も全員の同意が必要になる等、相続問題を先延ばししただけとも考えられます。
1-5.誰かが相続を諦める相続放棄
項目 | 内容 |
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メリット |
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デメリット |
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相続放棄とは、相続人が被相続人の財産等を一切引き継がない方法のことです。
兄弟のどちらかが相続放棄することで、もう一方が単独相続できます。
相続放棄は、安い費用で簡単に手続きできるメリットです。しかし、期限があることや不動産以外の財産も相続できないことはデメリットといえます。
相続した土地の活用なら「HOME4U 土地活用」の利用がおすすめです。簡単な土地情報の入力で最大10社から無料で土地に合った活用プランを受け取れます。
2.兄弟間での不動産相続を円滑に進めるコツ3選
兄弟間での不動産相続を円滑に進めるには、次の3点を意識してみてください。
- 共有分割は最終手段として考える
- 遺産分割調停の申立も検討する
- 弁護士に相談する
それぞれ、以下で解説します。
2-1.共有分割は最終手段として考える
前述した方法のうち、共有分割は最終手段として考えるのが良いでしょう。
共有状態の不動産は、全員の合意がなければ処分できません。
また、共同所有者が亡くなって子や孫に引き継がれた場合、子や孫の全員に共有されるため、共同所有者がどんどん増えてしまいます。
人数が増えると権利関係が複雑になり、登記の手間もかかるため、注意してください。
2-2.遺産分割調停の申立も検討する
当事者だけでは話がまとまらないなら、遺産分割調停の申立を検討してみるのもひとつの方法です。
調停では、調停委員が中立的な立場に立ち、お互いの意見を聞いたうえで解決案を提案してくれたり、適切なアドバイスをくれたりします。
なお、遺産分割調停の詳細は、以下記載の裁判所のホームページも併せてご確認ください。
参考:裁判所「遺産分割調停」
2-3.弁護士に相談する
複雑な事情が絡む相続では、弁護士に相談する方法もあります。
たとえば、以下のような相続状況なら相談を検討すると良いでしょう。
- 他の兄弟による不当な主張に対抗したい
- 遺産分割協議の交渉をプロに任せたい
- 調停や審判などの手続きを任せたい
専門知識を有した弁護士に相談することで、複雑な事情を抱える相続もスムーズに解決しやすくなります。
また、即座に問題解決できなくとも、対応を一任できるため相続にかかる負担を軽減できます。
相続した実家に住まない場合、土地活用の検討もしてみると良いでしょう。以下のボタンをタップすると、ご所有の土地にあわせた活用プランを受け取れます。
不動産を兄弟間で円滑に相続する方法は、次の5つです。
方法 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
換価分割 | 不動産を売却し、売却で得た代金を分割する方法 |
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代償分割 | 相続人の1人が不動産を相続し、他の相続人に代償金を支払う方法 |
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現物分割 | 不動産そのものを分割する方法 |
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共有分割 | 1つの不動産を複数人で共同所有する方法 |
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相続放棄 | 1人または複数の相続人が放棄する方法 |
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詳細は「1.不動産を兄弟間で円滑に相続する5つの方法」にて解説しています。
兄弟間での不動産相続を円滑に進めるコツは次の3つです。
- 共有分割は最終手段として考える
- 遺産分割調停の申立も検討する
- 弁護士に相談する
詳細は「2.兄弟間での不動産相続を円滑に進めるコツ3選」にて解説しています。
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