この記事の監修者
この記事の監修者
吉崎 誠二
所属 社団法人住宅・不動産総合研究所 理事長
職業 不動産エコノミスト、不動産関連企業コンサルタント
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーション,CREコンサルティングなどを行うかたわら、同分野の連載を月15本、テレビ、ラジオのレギュラー番組(4本)に出演。
また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演を毎年多数。
アパートの建築費を構成する坪単価の相場は、構造別に以下の通りとなっています。
構造別 坪単価の相場 | |
---|---|
木造 | 坪あたり:92万~104万円 |
軽量鉄骨造 | 坪あたり:92万~108万円 |
重量鉄骨造 | 坪あたり:110万~140万円 |
鉄筋コンクリート造 | 坪あたり:110万~ |
※HOME4U調べ(成約物件より)
また、アパートを建築するには上記以外にも、付帯工事費、諸費用などがかかります。全体でどのくらいの額になるかは、以下の計算式を用いてシミュレーションが出来ます。
総工事費=本体工事費(延べ床×坪単価)+別途工事費(約20%)+諸費用(100~200万)
この記事では、本体工事費を構成する「坪単価」の相場やシミュレーションについて、詳しく解説しています。
また、詳しい建築費を知りたい方は、以下のボタンから土地情報を入力すると、最大10社の大手ハウスメーカー・建築会社から建築費や予想収益が含まれた、「アパート建築プラン」を取り寄せることができます。
「うちの土地にアパートがたつの?」「いくら儲かるのか知りたい」という方はぜひご活用ください。
アパートの建築費用は、大きく分けて、「構造(木造や鉄骨造)」と「坪単価」から計ることが出来ます。
坪単価とは、延べ床面積(各階の床面積の合計)1坪あたりの建築価格のことを指し、以下の計算式で算出します。
坪単価=本体工事費総額÷延べ床面積
坪単価が分かっていれば、この計算式を応用して本体工事費の総額を割り出すことが出来ます。
例えば、1階30坪、2階30坪のアパートなら延床面積は60坪。
延床面積60坪で坪単価が100万円とすると、本体工事費の総額は 60坪×100万円=6,000万円 と計算できます。
2~3階建てを想定した構造ごとの坪単価の相場は次の通りです。
構造別 坪単価の相場 | |
---|---|
木造 | 坪あたり:92万~104万円 |
軽量鉄骨造 | 坪あたり:92万~108万円 |
重量鉄骨造 | 坪あたり:110万~140万円 |
鉄筋コンクリート造 | 坪あたり:110万~ |
※HOME4U調べ(成約物件より)
アパートの建築費については、以下の関連記事も併せてご確認ください。
また、以下のボタンから土地の情報を入力すると、あなたの土地にあったアパートの建築費の見積もりを、最大10社の建築会社から無料で取り寄せることができます。
ここ数年、首都圏の坪単価相場は上昇傾向にあります。
以下は「HOME4U」でプラン請求を行い、実際に賃貸物件を建築した方の平均坪単価相場です。(全構造)
首都圏以外のエリアに関しては、おおむね価格が落ち着いてきていますが、首都圏は依然として高い傾向が続いています。
これは、建築資材や人件費の高騰と、狭い道などに資材を搬入する難しさが工賃にプラスされていることによるものです。
基本的に、坪単価を最も大きく左右するのは構造です。鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも、木造を選択した方が坪単価は抑えられます。ただ、性能・デザイン性が高ければ、木造でも鉄骨造と大差ない坪単価となる場合もあります。
構造別 坪単価の相場 | |
---|---|
木造 | 坪あたり:92万~104万円 |
軽量鉄骨造 | 坪あたり:92万~108万円 |
重量鉄骨造 | 坪あたり:110万~140万円 |
鉄筋コンクリート造 | 坪あたり:110万~ |
※HOME4U調べ(成約物件より)
アパート建築の坪単価は、構造(工法)により大きく異なります。一般的には木造が最も安く、次にS造(軽量鉄骨造など)、高額なものとしてRC造、SRC造があります。建築会社の中には、これらすべての構造の建築を行う企業(大手など)もありますが、概ね、「我が社はこの構造で建築します」と謳っていますので、それに従い坪単価が異なります。また各建築会社がメニューとして持っている規格化された建物、メーカーがセレクトした設備品を使う、等すれば単価が下がります。自由設計をどこまで取り入れるかにより、同じ会社に依頼しても坪単価は変わります。
以下はエリア別の坪単価相場です。首都圏でも東京都は突出して坪単価が高くなっていますが、大都市で賃貸需要のあるエリアは総じて坪単価相場が高い傾向があります。
都道府県 |
首都圏 |
東京都 |
関西 |
東海 |
九州 </th > |
---|---|---|---|---|---|
坪単価(万円) |
105.1 |
111.3 |
90.5 |
81.0 |
74.3 |
※すべての構造の建物を合わせたもの
※HOME4U調べ(成約物件より)
大都市の中でも、住宅密集地などでは特に、工事の際の防音対策や搬入の難しさによる工賃の追加、人件費の高さなどが影響して坪単価は上がるため、郊外のほうが建築費は下がる傾向にあります。
ただし住宅密集地は一般的に利便性の高い地域が多く家賃相場も高めなので、収益性の高いアパート経営が可能となります。
基本的には、全体の規模が大きいアパートのほうが坪単価は下がる傾向にあります。規模が大きいと、建築資材の調達も有利になり、効率的に施工できるためです。
間取り別では、1Rや1Kなどのシングルタイプよりも、2DK以上のファミリータイプのほうが坪単価は安くなります。建物全体の規模が同じならば、シングルタイプの方が部屋数が多くなり、健具や設備などの必要量が増えるため、一坪辺りの建築費が割高になるのです。
【詳しく解説】30坪の土地に建てるアパートの建築費用と経営規模|利回りシミュレーションと成功のコツ
【詳しく解説】100坪の土地に建てるアパート建築費の相場。土地を余らせない効率的な経営方法
ここでご紹介した以外でも、アパート建築の坪単価はさまざまな要素で変化します。
全体的には規模が大きな建築物のほうが効率的に建築できるため坪単価は安くなる傾向にあるものの、同じ土地に2階建てと3階建てを立てる場合の比較では、3階建てのほうが坪単価が高くなる場合がほとんどです。3階建ての場合は足場などの仮設費用がかさむ、耐震性の高さが求められるなどの理由があるためです。
また、建物は敷地の形に合わせて計画されるので、例えば、狭い敷地や長方形でない敷地を最大限に使ってアパートを建てようとすると、建物も複雑な形になって、建築費は割高になります。
安価にアパートを建築する方法としては、まず木造建築を選び、例えば四角い外観のシンプルな建物に仕上げ、単一の間取りにする、また屋根や外壁のグレード下げることで実現します。しかし、ネットでの検索で部屋選びを行いますので、建物外観と水廻り設備にはある程度の水準を保ちたいものです。
このように、アパートの建築費は構造や建築予定地によって大きく変わります。また、建築会社によっても変わるので、正確な建築費を知りたい場合は、建築会社に問い合わせるのが近道です。
以下のボタンから土地情報を入力すると、最大10社の建築会社から、無料でまとめて建築費の見積りや収益プランをもらうことができます。
以下の計算式で、建築費のおおよその総額をシミュレーションして頂けます。
総工事費=本体工事費(延べ床×坪単価)+別途工事費(約20%)+諸費用(100~200万)
例として、以下の条件のアパートで計算してみましょう。
結果は以下の通りです。
木造 (坪単価80万円) |
鉄骨 (坪単価90万円) |
鉄筋コンクリート (坪単価100万円) |
|
---|---|---|---|
建物本体価格 | 4,800万円 | 5,400万円 | 6,000万円 |
別途工事費 (本体の20%とする) |
960万円 | 1,080万円 | 1,200万円 |
諸費用 | 100~200万円 | 100~200万円 | 100~200万円 |
合計 | 5,860~5,960万円 | 6,580~6,680万円 | 7,300~7,400万円 |
建築費はケースバイケースで変わる部分が大きいのですが、総額をイメージしていただけたでしょうか。
所有地の条件を考慮した具体的な建築費が知りたいときは「HOME4U(ホームフォーユー)土地活用」で最大10社から無料で建築プランを取り寄せられます。
60坪程度の大きさのアパートの建築費についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
坪単価だけでは必ずしも建築費を比較出来ないことにご注意下さい。坪単価は、1坪あたりの建築費ですが、計算方法は会社によって違うことがあります。
坪単価を求めるのに、「本体工事費総額÷面積」の計算式を用いる場合、一般的には「延床面積」で計算しますが、「施工床面積」で計算した場合には同じ建物であっても、坪単価は安く見えます。ベランダや共用廊下などの面積も含むので、延床面積よりも広く表示されるためです。
また、見積もりの中に、共用部及び室内の各種設備(オートロック、照明、浴室乾燥機、防犯シャッターなど)をどれだけ含んでいるかも確認してください。
施工会社を選ぶ際には、実際に見積もりを取って、「坪単価」ではなく「総額」で比較することが大切です。
アパート建築費の適正価格を知るには複数社のプランを比較検討するのがおすすめです。以下のボタンから建築費見積もりを含む最大10社の建築プランを手に入れられます。
アパートの建築費や将来の収益はいくら?
大手10社のプラン比較はコチラから!
坪単価は安ければ安いほどよいとは限りません。
安さを重視してアパートを建ててしまい、後から頻繁な修繕やリフォームを余儀なくさせられ、出費がかさんでいる大家さんも少なくありません。
やみくもに建築費を抑えようとするのではなく、入居者ニーズを満たしつつ、長期的に見て修繕コストを抑えられる建築プランを選ぶことが大切です。
キーポイントは「入居者ニーズ」と「修繕コスト」の2つです。
坪単価が上がったとしても、入居者ニーズを満たし、高めの家賃で入居者が住み続けてくれる物件なら有利です。
坪単価を下げることにこだわると、周辺の需要と合わなくなる場合があります。
ファミリータイプのほうが坪単価は下がりますが、シングルタイプの需要が多いエリアなら、シングルを選ばなければ、需要に答えることが出来ません。
また、設備のグレードを下げすぎると入居者が集まらない危険があります。
築年数が経過してもなるべく賃料が下落しにくい、競争力の高いアパート建築を計画することが大切です。
坪単価が上がったとしても、修繕コストが安ければトータルでは有利になることも多々あります。
アパート経営では、小規模な維持修繕工事のほかに、10~15年ごとに大規模修繕工事が必要になり、適切な修繕を行うことで物件価値を維持することができます。
建築部材によって、長持ちする材質や、メンテナンス費用が安く済む材質などもあるので、長期的な修繕コストも織り込んで判断することが大切です。
選ぶ際の基準は以下の通りです。
・初めての人をサポートした実績がある。
「そもそも、分からないところがどこか、見当がつかない」という初心者の悩みにも、懇切丁寧に向き合ってくれる会社を探すことで、建築するに当たって、ご自身の中で不透明な部分がなくなります。
・建築費を抑える正しい方法を教えてくれる
建築費を抑えたいと言っても、手落ちが生じてしまっては、後々負担しなければならない費用が増えます。どこに手をかけてどこを効率的に削るべきか、プロの視点でアドバイスをもらえれば安心です。
・理想のアパート建築を実現する後押しをしてくれる
思い描くアパートを建てるために、適した構造は何なのか、自己資金で建てられる範囲では、どのくらい凝って建てられるのかなど、あなたに寄り添ってプランを何度も描き直し、寄り添ってくれる会社を選べば、後悔がなくなります。
・度重なる相談に親身に対応してくれる人がいる
アパートを建築する際にも、その後も、相談すべきことは多く発生していきます。気後れがして対応が先延ばしになった、というようなことを避けるためにも、相談しやすく、人間力のある人がいる会社を選ぶと良いでしょう。
「HOME4U(ホームフォーユー)土地活用」ではお客様の状況に合わせて、「上記の基準を満たしたアパート建築費用の不安点について知見・経験が豊富な企業」を選んでご紹介いたします。
この記事の監修者
この記事の監修者
吉崎 誠二
所属 社団法人住宅・不動産総合研究所 理事長
職業 不動産エコノミスト、不動産関連企業コンサルタント
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーション,CREコンサルティングなどを行うかたわら、同分野の連載を月15本、テレビ、ラジオのレギュラー番組(4本)に出演。
また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演を毎年多数。
お役立ちガイド内検索
HOME4Uでは、さまざまな形でアライアンスを組むパートナーサイトさまを募集しています。お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
使い方に関するご不明点など、お困りのことがありましたら専属のオペレーターがお受けします。何でもお気軽にご相談ください。
電話
0120-245-171
受付時間
平日10:00~18:00
土地活用に関して
土地活用の方法
土地活用の相談先
空き家の活用方法
駐車場経営
アパート経営・マンション経営に関して
アパート経営の基礎
アパートの建築費
アパート経営の利回り
アパート経営の収入
アパートの建て替え
アパートローンについて
マンション経営の基礎
マンションの建築費
マンション経営の利回り
マンション経営の収入
賃貸経営に関して
賃貸併用住宅経営の基礎
戸建て賃貸経営の基礎
ビル経営の基礎
店舗付き住宅の基礎
土地活用、不動産投資の収益最大化プランを見つけるなら、「HOME4U(ホームフォーユー)土地活用」で!
NTTデータ・ウィズが運営する「HOME4U土地活用」は、全国の大手企業から、最大10社にまとめて無料で土地活用・不動産投資の一括プラン請求ができるサイトです。マンション経営やアパート経営、駐車場経営、賃貸併用住宅、大規模施設などの収益性の高い土地活用や不動産投資を検討している方は、ぜひご利用ください。プランを比較することであなたに合った収益最大化プランを見つけることができます。土地活用、不動産投資の無料一括プラン請求なら、「HOME4U土地活用」にお任せください。
電話でもプラン請求をお受けします。「個人情報の取り扱いについて」に同意の上、お電話ください。