アパート経営で収益を上げる「間取り」の考え方
アパート経営によって生み出される利益には、アパートの立地や構造だけでなく、部屋の間取りも大きく関わってきます。
本記事では、「収益につながりやすい間取り」の考え方について解説します。実際の間取り例もご紹介するため、間取り検討のご参考になります。
1.収益を上げる間取りとは
間取り設定が収益に大きく関わってくる理由や間取りの種類、収益性をあげるチェックポイントについて解説します。
1-1.収益に「間取り」が重要な理由
間取りが収益に影響を与える理由は以下の2点です。
- 入居率の上昇・安定につながるから
- 家賃設定に直結するから
1-1-1.入居率の上昇・安定につながるから
入居希望者のお部屋探しにおいて、「自分が暮らしやすい間取りかどうか」が、見学希望および契約の意思決定につながります。
入居後は不便に感じ、「暮らしにくい間取り」を実感すると、退去の原因・理由にもなります。
したがって、入居者にとって「暮らしやすい間取り」を設計することは、入居率の上昇・安定につながります。
1-1-2.家賃設定に直結するから
間取りの設計時に1部屋あたりの「広さ」が決まり、「広さ」は家賃設定に直結します。
さらに1部屋あたりの収益性上げるために、ワンルーム等の「小さな間取り」で部屋数を多くすることが一般的な手法です。
ワンルームは学生や単身赴任中の社会人からの需要が高いので、所有している物件が学生街やオフィス街の近くにあるのであれば、ワンルームの部屋を多めに用意すると収益性アップの見込みが高くなります。
但し、地域によって求められる間取りは異なるので注意してください。
1-2.間取りの種類について
1Rや2K、3DK、4LDKといったように、間取りは数字とアルファベットの組み合わせで表されます。
頭文字の数字は居室の数を表しており、アルファベットはそれぞれ以下を表しています。
略 | 意味 |
---|---|
R | 居室・ルーム(仕切りのない空間) |
K | キッチン |
D | ダイニング |
L | リビング |
たとえば、「2K」は「ふたつの居室とキッチン」、4LDKは「4つの居室とリビング・ダイニング・キッチン」を表しています。
1-3.収益が上がる間取り設計のポイント
収益を上げやすい間取り設計をする際考慮すべきポイントは以下3点です。
- 立地・入居者ターゲットに合っているか
- 入居者に避けられる要素はないか
- 「あると嬉しい」設備はついているか
1-3-1.立地・入居者ターゲットに合っているか
どのような年代の人が、何人で暮らすのかによって「暮らしやすい間取り」は異なります。
したがって、性別や年齢層、家族構成などを基準として、ターゲットとしている入居者が「暮らしやすい」と思える間取りを設計しましょう。
立地・地域の特徴 | 入居者ターゲット | 間取り例 |
---|---|---|
通学・通勤者が多い地域 | 単身者 | 1R~1LDK |
若者に人気の地域 | 学生・20代単身者 | 1R~1DK |
スーパーや大型量販店などが充実している地域 | カップル | 1DK~2LDK |
学校や公園が充実している地域 | ファミリー世帯 | 2LDK~ |
検討している土地の「立地・地域の特徴」をとらえ、「どのような人」に住んでもらいたいかを念頭に間取りを検討しましょう。
1-3-2.入居者に避けられる要素はないか
お部屋探しをしている人に「避けられる」要素をなるべく排除するような検討を行いましょう。
- ユニットバス
- プロパンガス
- 生活導線が悪い
- ゴミ捨て場の位置が悪い
- 日当たり、風通しが悪い
- 収納スペースが少ない
すべての要素を排除するのは難しい場合もありますが、「暮らしにくそう」と思われる要素を排除することが大切です。
1-3-3.「あると嬉しい」設備はついているか
お部屋探しをしている方にとって魅力的に感じる「あると嬉しい」設備として、以下があげられます。
設備 | 人気の背景・ターゲット |
---|---|
無料WiFi |
|
宅配ボックス |
|
オートロック |
|
ロフト |
|
その他、お風呂の追い焚き機能やトイレの暖房便座など、水回りの機能もまた入居者から見た物件の魅力を左右するポイントなので、予算の許す範囲で積極的に導入を検討しましょう。
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2.【ターゲット別】収益の上がりやすい間取り事例
この章では、ターゲット別の間取り事例について、以下の6つのケースをご紹介します。
2-1.1人暮らし向けで収益の上がりやすい1K間取り例
- 居室とキッチンが分かれている1K王道の間取り
- 広めのロフト
居室とキッチンの間を扉で仕切って分離されているのが一般的な1Kの間取りの部屋は、学生や単身赴任者に人気があります。
同じく1人暮らし用の間取りとして人気のあるワンルームよりもやや広さを感じられるため、少し高めの家賃を払ってでもゆとりを持った生活を送りたい方々からのニーズがあります。
2-2.1人暮らし向けで収益の上がりやすい1DK間取り例
- ダイニングキッチンがある1DKの間取り
- クローゼット・収納が広め
ダイニング付きのキッチンを備える1dkの部屋は、同じ一人暮らし向けの間取りの中でも、キッチンだけのついた1Kの部屋と異なり、食事の空間と就寝用の空間を分けられるのが特徴です。
2-3.2人暮らし向けで収益の上がりやすい1LDK間取り例
- リビングとダイニングキッチンのある1LDKの間取り
- LDKと洋室部分が廊下で離れている
- キッチンはリビング・ダイニングと連結したオープンタイプ
- クローゼット・収納が広め
1つのリビングとダイニングキッチンを要するこの1LDKの間取りは、廊下を挟んで部屋が分かれているので、生活するリズムが異なるカップルや友人同士の2人暮らしでも、互いにストレスなく快適に暮らすことができる空間となっています。
また収納スペースを大きく設計されているため、入居者の満足度も高められます。
2-4.2人暮らし向けで収益の上がりやすい2DK間取り例
- 2つの居室に1つのダイニングキッチンがある2DKの間取り
- 廊下がないため、1部屋あたりの面積が大きい
2つの居室に1つのダイニングキッチンがある2DKの間取りは、1人暮らし向けから2人向けに人気の間取りです。
廊下のない2DKの間取りは部屋一つあたりの面積が大きく、ゆとりのある生活ができます。
2-5.ファミリー向けで収益の上がりやすい3LDK間取り例
- キッチンはリビング・ダイニングと連結したオープンタイプ
- 各部屋に収納スペースを設置
- バルコニーがあり、開放感がある
キッチンはリビングと連結したオープンタイプで、料理中でも家族と交流したりテレビを見たり、リビングで遊ぶ子どもの様子を見守ることができます。
それぞれの居室としての独立性が高い配置で、プライバシーを確保しやすいのでさまざまなライフスタイルのファミリーからの需要に応えられます。
リビングと離れた北側の一室は特に独立性が高いので、リモートワークなどの用途にも応用できる点をアピールできます。
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収益を上げやすい間取りのポイントは以下3点です。
- 立地・入居者ターゲットに合っているか
- 入居者に避けられる要素はないか
- 「あると嬉しい」設備はついているか
詳細は「1-3.収益が上がる間取り設計のポイント」にて解説しています。
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