【基本を解説】新築住宅の固定資産税額の相場と計算方法
本記事では新築住宅の固定資産税について「購入価格ごとの相場」や「計算方法」を解説します。
固定資産税の基礎知識については下記記事をご覧ください。
1.新築住宅の固定資産税の相場
新築住宅購入後にかかる固定資産税の価格ごとの相場は、以下のとおりです。
購入価格(土地代込) | 固定資産税 |
---|---|
2,500万円 | 約7万9,000円 |
3,000万円 | 約9万6,000円 |
5,000万円 | 約15万9,000円 |
8,000万円 | 約35万9,000円 |
上表は新築住宅に適用できる固定資産税の軽減措置を適用した相場となります。
1-1.固定資産税の軽減措置
固定資産税は「土地」と「建物」に課税され、それぞれに軽減措置が設けられています。
1-1-1.新築住宅の軽減措置|令和8年3月31日まで延長
新築住宅における建物の固定資産税の減額割合は、以下のとおりです。
「一般住宅」または「長期優良住宅」かによって、固定資産税の減額期間が異なります。
種類 | 条件 | 建物の固定資産税の 減額割合 |
減額期間 |
---|---|---|---|
新築一戸建て 新築マンション |
|
1/2 | 3年間 |
・3階建以上の耐火 ・準耐火建築物は5年間 |
|||
新築一戸建て (長期優良住宅) |
1/2 | 5年間 | |
新築マンション (長期優良住宅) |
1/2 | 7年間 |
参考:国土交通省|新築住宅に係る税額の減額措置
参考:国土交通省|認定長期優良住宅に関する特例措置
新築住宅の固定資産税の軽減措置は本来であれば令和6年3月31日までが適用期間でしたが、令和6年度の税制改正によって「令和8年3月31日までの適用」に延長されました。
参考:国土交通省 住宅局|令和6年度国土交通省税制改正事項(住宅局関係抜粋)
1-1-2.住宅用地の軽減措置
住宅用地として使用されている土地は、以下のように課税標準額を減額することで土地の固定資産税を減らすことができます。
種類 | 条件 | 土地の課税標準額の 減額 |
---|---|---|
小規模住宅 用地 |
住宅用地で1戸につき200㎡以下の部分 | 評価額×1/6 |
一般住宅用地 | 200㎡を超える部分 | 評価額×1/3 |
固定資産税の負担を軽減する方法については下記記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
土地活用の検討には、
まず一括プラン請求を!
土地活用を検討する際には、なるべく数多くのプランを請求して比較するのが良いでしょう。
下記のボタンからプラン請求いただくと、土地活用に信頼と実績のある企業を、最大10社にまで絞り込んで紹介をしています。
2.新築住宅にかかる固定資産税額の計算方法とシミュレーション
新築住宅にかかる固定資産税の「計算方法」と購入価格ごとの「固定資産税シミュレーション」について説明します。
2-1.新築住宅の固定資産税の計算式
新築住宅にかかる土地と建物の固定資産税は、次の計算方法で算出できます。
固定資産税 | 計算方法 |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税= ※課税標準額= |
建物の 固定資産税 |
固定資産税= ※課税標準額=固定資産税評価額 |
固定資産税の評価額は、各自治体が建物と土地に分けてそれぞれに評価額を設定します。
評価額の目安としては、土地の固定資産税評価額は土地の時価の約70%、建物の固定資産税評価額は新築時の請負工事金額の約50〜60%を想定しておけばよいでしょう。
2-2.新築住宅の固定資産税のシミュレーション
新築住宅の固定資産税の相場を下記の購入価格別にシミュレーションします。
- 2,500万円で購入した場合
- 3,000万円で購入した場合
- 5,000万円で購入した場合
- 8,000万円で購入した場合
基本的に新築住宅の減額措置がなくなる「4年目以降」は固定資産税の負担が大きくなるので注意が必要です。
2-2-1.「2,500万円」の新築住宅の固定資産税|約7.9万円
2,500万円(土地:1,000万円、建物:1,500万円)の新築住宅を購入した場合の固定資産税をシミュレーションすると、以下のとおりです。
- 1年目〜3年目:約7万9,000円
- 4年以降:約14万2,000円
固定資産税 | シミュレーション |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税=1万6,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=116万円 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税=6万3,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=900万円 |
2-2-2.「3,000万円」の新築住宅の固定資産税|約9.6万円
3,000万円(土地:1,200万円、建物:1,800万円)の新築住宅を購入した場合の固定資産税をシミュレーションすると、以下のとおりです。
- 1年目〜3年目:約9万6,000円
- 4年以降:約17万2,000円
固定資産税 | シミュレーション |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税=2万円 ※課税標準額=固定資産税評価額=140万円 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税=7万6,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=1,080万円 |
2-2-3.「5,000万円」の新築住宅の固定資産税|約15.9万円
5,000万円(土地:2,000万円、建物:3,000万円)の新築住宅を購入した場合の固定資産税をシミュレーションすると、以下のとおりです。
- 1年目〜3年目:約15万9,000円
- 4年以降:約28万5,000円
固定資産税 | シミュレーション |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税=3万3,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=233万円 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税=12万6,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=1,800万円 |
2-2-4.「8,000万円」の新築住宅の固定資産税|約35.9万円
8,000万円(土地:3,200万円、建物:4,800万円)の新築住宅を購入した場合の固定資産税をシミュレーションすると、以下のとおりです。
- 1年目〜3年目:約35万9,000円
- 4年以降:約56万1,000円
固定資産税 | シミュレーション |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税=15万7,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=1,120万円 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税=20万2,000円 ※課税標準額=固定資産税評価額=2,880万円 |
購入金額ごとの新築住宅にかかる固定資産税額の相場は以下のとおりです。
- 2,500万円で購入した場合:約7万9,000円
- 3,000万円で購入した場合:約9万6,000円
- 5,000万円で購入した場合:約15万9,000円
- 8,000万円で購入した場合:約35万9,000円
詳細は「1.新築住宅の固定資産税の相場」にて解説しています。
固定資産税の計算方法は基本的に土地と建物で同じです。
ただし、軽減措置が入ることで多少異なります。
- 土地の固定資産税 = 課税標準額 × 標準税率(1.4%)
※課税標準額= 固定資産税評価額 × 住宅用地の特例(1/6または1/3) - 建物の固定資産税=課税標準額 × 標準税率(1.4%)× 新築住宅の減額措置(1/2)
※課税標準額 = 固定資産税評価額
詳細は「2.新築住宅にかかる固定資産税額の計算方法とシミュレーション」にて解説しています。
電話でもプラン請求をお受けします。「個人情報の取り扱いについて」に同意の上、お電話ください。