【初心者向け】固定資産税課税標準額の意味と評価額との違い
「固定資産税課税標準額」と「固定資産税評価額」は、いずれも固定資産税を算出する際の基となります。「固定資産税課税標準額」と「固定資産税評価額」の意味や違いについて、わかりやすく解説します。
固定資産税課税標準額は
固定資産税評価額は
固定資産税課税標準額と固定資産税評価額は
ただし、特例措置や調整措置が適用されると、評価額よりも課税標準額の方が低くなります。
1.固定資産税課税標準額とは税金の算出に用いる金額
固定資産税課税標準額とは、税率をかけて固定資産税額などの税金を算出する基になる金額です。
「固定資産税課税標準額」と「所定の税率」を乗じることにより、固定資産税や都市計画税の納付税額を計算します。
例えば、固定資産税額は、固定資産税課税標準額に税率をかけることで、算出できます。
= 固定資産税課税標準額 × 税率
2.固定資産税課税標準額と固定資産税評価額の違い
固定資産税課税標準額と同じような言葉に「固定資産税評価額」があります。
固定資産税評価額は「固定資産の価値」を表しており、各自治体が固定資産評価基準に基づいて、家屋と土地に分けてそれぞれに評価額を設定します。
固定資産税課税標準額と固定資産税評価額の違いを図で表すと、以下のようになります。
基本的には固定資産税評価額を基にして固定資産税課税標準額が決まり、建物に関しては固定資産税評価額と固定資産税課税標準額は同じになります。
土地に関しては特例などがあり、「固定資産税評価額」と「固定資産税課税標準額」が異なる場合があります。
参考:久留米市役所|固定資産価格と課税標準額の違い
参考:富士市役所|評価額と課税標準額の違いは何ですか?
固定資産税評価額については、下記記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
2-1.「住宅用地に係る課税標準額の特例」とは?
住宅用地については以下のような軽減措置が取られており、固定資産税課税標準額を小さくすることで、固定資産税が軽減されています。
固定資産税課税標準額 | 軽減措置 |
---|---|
小規模住宅用地 (住宅用地で住宅1戸につき200㎡以下の部分) |
固定資産税評価額 ✕1/6 |
一般住宅用地 (住宅用地で住宅1戸につき200㎡超の部分) |
固定資産税評価額 ✕ 1/3 |
例えば、小規模住宅用地に該当する部分であれば、固定資産税課税標準額は固定資産税評価額の6分の1になり、固定資産税は低くなります。
固定資産税課税標準額(固定資産税評価額 ×1/6) × 税率
2-2.「宅地等における負担調整措置」について
負担調整措置とは、家や土地の評価額が急激に上がった際に、固定資産税の大幅な増加を抑制するための制度です。
具体的には、前年の課税標準額と今年の土地や家の価値を比べて、もし前年の税額が今年の価値に比べて高ければ、税額を少し下げたり据え置いたりします。
反対に前年の税額が低ければ、税額をゆっくり上げます。
負担調整措置により税金の急激な変動を避け、均衡化を図っているのです。
負担調整については、下記記事で解説していますので、あわせてご確認ください。
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3.固定資産税課税標準額の確認方法
固定資産税課税標準額は、以下の3つの方法で確認することができます。
確認できる書類 | 調べ方 |
---|---|
固定資産税の課税明細書 | 固定資産税の納税通知書と一緒に同封されている |
固定資産課税台帳 | 市区町村の役所や都税事務所で閲覧申請する |
固定資産評価証明書 | 市区町村の役所や都税事務所で入手する |
固定資産税課税標準額は価格(固定資産税評価額)と併記されており、固定資産課税台帳では、下記のように記載されています。
各書類の確認方法や注意点については、下記記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
固定資産税課税標準額とは、税金の計算で使われる金額であり、固定資産税とは固定資産の価値に応じて課される税金のことです。
詳細は「1.固定資産税課税標準額とは税金の算出に用いる金額」にて解説しています。
固定資産税課税標準額と固定資産税評価額の違いは下記となっています。
- 固定資産税課税標準額:税率をかけることによって、固定資産税が求められる金額
- 固定資産税評価額:固定資産の価値を各自治体が評価した金額
詳細は「2.固定資産税課税標準額と固定資産税評価額の違い」にて解説しています。
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