アパート一棟買いに失敗する5つの理由と対処法
本記事は、はじめてアパート経営をお考えの方でもわかりやすいように、よくある失敗理由とその対処法を一覧で示し、その後、それぞれについて簡潔に解説しています。
この記事を読むと
- アパート経営が失敗する原因とその対処法が理解できる
といったことがわかります。
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1.アパート一棟買いで失敗する5つの理由と対処法
アパートの一棟買いで失敗する理由は大きく5つあります。
失敗理由 | 対処法 |
---|---|
アパート経営に不向きな立地の物件を買ってしまう |
「立地を入念に調査する」
|
知識やノウハウが不足している |
「責任をもって勉強をする/委託できる部分は管理会社に一任する」
|
住民に不人気な間取りや設備である |
「ターゲットのニーズにあった間取り・設備の物件を選ぶ」
|
ギリギリでローンを組んでしまった |
「リスクを踏まえた、長期的な収支プランを立てる」
|
修繕積立金の不足により建物が維持できない |
「日々のメンテナンスで老朽化を防ぐ/修繕費を計画的に積み立てる」
|
以下で、詳しく解説します。
2.アパート一棟買いで失敗する理由と対処法の解説
2-1.アパート経営に不向きな立地の物件を買ってしまう
具体的に「アパート経営に不向きな立地」とは、以下に示すような場所を指します。
- アパートのニーズのない場所
- 周辺環境の変化で大きく影響を受ける場所
- 災害リスクが多数予測されている場所
●アパートのニーズがない場所での失敗
供給過多になっている立地で、集客コストが高く家賃下落圧力も強い
●周辺環境の変化で大きく影響を受ける場所での失敗
大学が近くにあり、学生需要が高かったのに移転していまい需要がなくなってしまった
●災害リスクが多数予測されている場所での失敗
大きな災害によってアパートが倒壊してしまった
「立地候補地を入念に調査する」
- ニーズがあり、入居が見込める土地を選ぶ
- 各地域の開発計画を調査、将来的に価値が保持できるか確認する
- 地盤調査やハザードマップを見て災害リスクを調査する 等
どのパターンも、「立地候補地を入念に調査する」事でリスクを回避できます。
さらに詳細な説明は以下の記事でご確認ください。
立地については、「2-1.アパート経営に不向きな立地の物件を買ってしまう」で詳しく解説しています。
2-2.知識やノウハウが不足している
●サブリース契約を締結してしまい失敗
「手間をかけずに節税や不労所得になる」といった言葉につられて安易にサブリース契約を締結してしまったが、こちらの取り分は少なく、管理会社ばかり儲かる仕組みだったのではと考え、後悔している
●管理業務での失敗
日々の管理業務をやるノウハウも余裕が無い事から、業務を怠った結果、退去者が続出している
「責任をもって勉強をする/委託できる部分は管理会社に一任する」
- 安易にサブリース契約をしない
- 管理会社の導入などプロにお任せする 等
知識不足によるアパート経営失敗につながる例として代表的なのは「家賃保証型サブリース」による失敗です。
「家賃保証型サブリース」とは、管理会社がアパートを一棟借り上げて、それを入居者に転貸するという方法です。
空室状況にかかわらず、毎月固定の賃料が支払われることがメリットですが、空室が続くと賃料の減額請求をされることもあり赤字になりやすいです。
サブリースについての詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
また全て自力でこなすのは労力がかかるため、管理会社に委託することがおすすめです。
管理会社では、以下のようなアパート経営で発生する業務を代行してくれます。
- 建物管理業務:廊下や階段など共用部のメンテナンス、大規模修繕計画など
- 入居者管理業務:家賃の集金やクレーム対応、修繕依頼の対応など
- 金銭管理業務:家賃の入出金管理、滞納家賃の取り立てなど
- 鍵・書類管理業務:鍵や書類の管理・保管
アパート経営の管理業務はこちらの記事でも詳しく記載しています。併せてご覧ください。
2-3. 住民に不人気な間取りや設備である
購入したアパートが住民に「不人気な間取りや設備」だと入居者のニーズを満たせない可能性が高まります。
ニーズを満たせなかった結果、退去者が増え空室率が上がり、利益が上がらず「失敗」となる可能性があります。
●若い女性の入居者が集まらず失敗
若い女性から需要があるのにセキュリティが甘い
●ターゲット層が入居してくれず失敗
ファミリー層から人気の立地なのに、壁が薄い
「ターゲットのニーズにあった間取り・設備の物件を選ぶ」
- 最低限の設備にはコストをかける
- その地域で需要が多いターゲット層を入念に調べておく
- 収納スペースの多さ
- 防音性
- お風呂の追い焚き機能
- ダイニングキッチン
- 駅近のショッピングスポット
人気の機能に対して、コストカットを重視するあまり、無視してしまえば入居者は増えません。
コストをかけなくてもよい項目と、コストをかけるべき項目を見定める際に、入居者のニーズがどこにあるのか、期待しているものはどんなことか等を知っておくことが大切です。
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2-4. ギリギリでローンを組んでしまった
ギリギリでローンを組んでしまうと、想定外のトラブルが起きた際に資金が不足して続かない=「失敗」となる可能性があります。
●突然の出費で失敗
頭金なしのフルローンを選んでギリギリの返済を続けていたら、災害による破損の出費があってキャッシュが無くなり、ローン返済ができなくなった
●ローン返済できる見込みが立てられなくなる失敗
完済年齢を上限ギリギリで契約したが、病気になってしまい支払いが厳しくなった
「リスクを踏まえた、長期的な収支プランを立てる」
- 自己資金を厚くしておく
- 余力を持ったローン組みをする
- 建築費の7割以上の大きな借り入れ
- 自己資金を限界まで建築費に充ててしまう
一般的にアパートを経営する際、建築費の7割ほどの借り入れが理想です。
アパート経営は必ずしも計画通りに進まず、急な修繕が発生し出費が増える等、サブリースへの切り替えによってキャッシュフローが赤字になる可能性が十分にあります。
また、できるだけ有利な条件で借り入れをして自己資金に余裕を持ったローンを組むことも大切です。
それぞれの会社で金利は異なっているので建築会社と提携している銀行であれば、金利の優遇を受けられるケースもあります。
融資の難易度と金利は相反する関係にあります。
ご自身の資産余力によって、下記の表を参考に借入先を検討しましょう。
金融機関 | 金利の目安 |
---|---|
都市銀行 | 1~2% |
地方銀行 | 1~4.5% |
信用金庫・信用組合 | 2%台 |
日本政策金融公庫 | 1.2~2% |
ノンバンク | 3~4.5% |
正当な売却もできないまま、競売にかけなければならない事態を避けるためにも、ローンの組み方には留意が必要です。
2-5. 修繕積立金の不足により建物が維持できない
建物が老朽化して修繕費がかかったものの支払えず、建物が維持できないことは「失敗」の要因となりえます。
●メンテナンス不足から負のスパイラルに嵌る失敗
定期的なメンテナンスを怠っていたため、建物の劣化や老朽化が想定より早くに進んでしまった上に、修繕費が足りず直せず退去が増えた。
●建物の価値を大幅に毀損して、売却できなくなる失敗
計画的に修繕費を積み立てていなかったので、大規模な修繕ができず倒壊リスクがあると指摘された。このままでは売却は不可能。
「日々のメンテナンスで老朽化を防ぐ/修繕費を計画的に積み立てる」
- 定期的にメンテナンスをする
- 管理会社にメンテナンスを一任する
- 10年〜15年後の大規模修繕費を計画的に準備する
アパート建築の修繕は大きなトラブルが起きてからするよりも、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
また、建物管理の専門企業に依頼して定期メンテナンスをしてもらうことで、修繕箇所を早期発見できます。
特に重要なのは水回りです。風呂・トイレ・台所などのメンテナンスが適度に行われていないと、部屋全体が汚くみえ、結果として家賃の減額に繋がってしまうケースは散見されます。
メンテナンスの計画を用意していなかったことで、資金が不足する場合があります。
必ず計画には盛り込んでおきましょう。
3.アパート経営はプラン比較から始めることが大切
アパート経営は、失敗の原因と回避する方法を知ったうえで始めることが大切です。
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初めてのアパートの一棟買いをした際に失敗する理由が5つあり、それぞれの対処法をまとめています。
最低限の知識を押さえておくことで、大きな失敗を未然に防ぐことも可能となります。
アパートの一棟買いで失敗する5つの原因は下記の通りです。
- アパート経営に不向きな立地の物件を買ってしまう
- 知識やノウハウが不足している
- 住民に不人気な間取りや設備である
- ギリギリでローンを組んでしまった
- 修繕積立金の不足により建物が維持できない
失敗する5つの原因に対する解決策としては
- 立地候補地を入念に調査する
- 責任をもって勉強をする/委託できる部分は管理会社に一任する
- ターゲットのニーズにあった間取り・設備の物件を選ぶ
- 自己資金を準備しておく
- リスクを踏まえた、長期的な収支プランを立てる
- 日々のメンテナンスで老朽化を防ぐ/修繕費を計画的に積み立てる
等があります。
詳しい失敗と対処法については「2.アパート一棟買いで失敗する理由と対処法の解説」をご覧ください。
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