【初心者向け】マンションの固定資産税はいくら、いつ、どのように払うのか?
マンションの固定資産税を支払う際は、以下を目安とお考えください。
項目 | 目安 |
---|---|
マンションの固定資産税はいくらか? | 年間10万〜30万円が目安 |
固定資産税を いつ払うか? |
|
固定資産税を どのように払うか? |
|
本記事では、マンションの固定資産税の目安や計算方法、支払い時期・方法について解説します。
また、固定資産税の軽減措置についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
1.マンションの固定資産税は年間10~30万円が目安
固定資産税は1月1日時点での建物や土地の所有者に毎年課税される税金で、マンションの場合は年間で10万〜30万円が目安です。
一軒家と比べて、マンションの固定資産税は高くなる傾向にあります。
2. マンションの固定資産税の計算方法
固定資産税の計算方法は以下の通りです。
固定資産税課税標準額×標準税率(1.4%)
各自治体によって決定される建物や土地の評価額に基づき課税基準額が計算され、課税基準額に固定資産税の税率を乗じて固定資産税額が算出されます。
2-1.固定資産税の「評価額」と「課税標準額」
固定資産税の基となる評価額は固定資産の価値を示しており、各自治体が固定資産評価基準に従って家屋と土地の評価額を決定します。
基本的に評価額と課税標準額は同じになることが多く、下記を目安とすることができます。
固定資産税評価額 | 目安 |
---|---|
土地 | 地価の7割が目安 |
建物 | 建築費用の5~6割が目安 |
ただし、減額措置や調整措置が適用される場合、課税標準額は評価額よりも低く設定されます。正しい金額を知りたい場合は、課税明細書や固定資産評価証明書で確認するとよいでしょう。
2-2.固定資産税の税率
固定資産税の税率は基本的には全国一律「1.4%」です。
ただし、固定資産税は地方税であるため、各自治体の判断により税率を変更することができます。
3. マンションの固定資産税の軽減措置
マンションには土地と建物それぞれに、固定資産税の軽減措置があります。
3-1.建物に関する固定資産税の軽減措置
建物の固定資産税の軽減措置は新築・リフォームした場合に限られ、減額される期間も決まっています。
条件 | 軽減内容 |
---|---|
新築住宅の場合 |
|
新築住宅の場合 (長期優良住宅) |
|
リフォームした場合 |
|
ただし、上記の軽減措置は令和8年3月31日までの特例となり、令和8年4月以降も継続される可能性もありますが、永続されるとは限りません。
3-2.住宅用地に対する固定資産税の軽減措置
建物が建築されている土地(住宅用地)については、土地の広さに応じて軽減措置が設けられています。
土地の固定資産税の課税標準額を下げることで、固定資産税が減額されます。
土地の広さ | 固定資産税課税標準額 |
---|---|
小規模住宅用地 (200㎡以下の部分) |
評価額 × 1/6 |
一般住宅用地 (200㎡超の部分) |
評価額 × 1/3 |
参考:総務省|固定資産税制度について」
マンションの住宅用地については、専有部分の床面積に共用面積の割合分を加えて計算されます。
軽減措置に関しては下記記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
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4.マンションの固定資産税のシミュレーション
築年数ごとのマンションの固定資産税をシミュレーションします。
4-1.新築マンションの固定資産税
新築マンションの固定資産税は「新築住宅の減額措置」が適用されるため、建物の固定資産税が大幅に安くできます。
例えば下記条件で新築マンションの固定資産税を計算すると、通常ならば固定資産税が「44.8万円」のところ「22.4万円」になります。
- 土地面積:80㎡
- 土地の評価額:1,200万円
- 建物の評価額:2,800万円
固定資産税 | シミュレーション |
---|---|
土地の 固定資産税 |
固定資産税=固定資産税課税標準額×標準税率(1.4%) ※課税標準額=固定資産税評価額=200万円 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税 = 19.6万円 ※課税標準額=固定資産税評価額=2,800万円 |
4-2.築年数ごとの固定資産税シミュレーション
次に築年数ごとの固定資産税をシミュレーションします。
「新築マンションの固定資産税がどのように変化していくか」がわかります。
- 土地面積:80㎡
- 土地の評価額:1,200万円
- 建物の評価額:2,800万円
年数 | 土地の 固定資産税 |
建物の 固定資産税 |
固定資産税の 合計 |
---|---|---|---|
新築 | 2.8万円 | 19.6万円 (新築住宅の減額措置適用※5年まで) |
22.4万円 |
6年目 | 2.8万円 | 32.6万円 (経年減点補正率〈0.8335〉適用) |
35.4万円 |
10年目 | 2.8万円 | 28.9万円 (経年減点補正率〈0.7397〉適用) |
31.7万円 |
15年目 | 2.8万円 | 24.4万円 (経年減点補正率〈0.6225〉適用) |
27.2万円 |
20年目 | 2.8万円 | 19.8万円 (経年減点補正率〈0.5054〉適用) |
22.6万円 |
25年目 | 2.8万円 | 15.6万円 (経年減点補正率〈0.3992〉適用) |
18.4万円 |
参考:法務局|経年減価補正率表」
マンションの固定資産税で一番高くなるのは、新築住宅の減額措置が終わる6年目です。
その後は、経年劣化分の減価補正率が考慮されていくので、築年数の経過とともに固定資産税が安くなっていきます。
4-3.マンションは一軒家よりも固定資産税が高くなる
購入価格が同額であっても、マンションの方が一軒家より固定資産税が高くなる傾向にあります。
理由としては、
- マンションの方が土地の割合が低く、住宅用地の減額措置の恩恵が少ない
- 鉄筋コンクリート造のマンションの方が木造一軒家より耐久性が高く、減価補正率が低い
といった点が挙げられます。
特に減価補正率に関しては、木造の一軒家では建物の価値が10年で半減するのに対し、鉄筋コンクリート造のマンションでは価値が半減するまでに20年を要します。
そのため、固定資産税はなかなか下がりません。
5.固定資産税の支払い時期と支払い方法
固定資産税の支払い時期と支払い方法は各自治体によって異なりますが、下記を目安にすることができます。
項目 | 内容 |
---|---|
支い払時期 |
|
支払い方法 |
|
固定資産税の納税通知書と納付書は毎年4月〜6月の間に届くので、必ず納付時期や支払い方法を確認するようにしてください。
不明点は直接、市区町村の役所問い合わせるとよいでしょう。
マンションの固定資産税は、購入価格や築年数などによって変動します。
- 目安は年間10万~30万円
- マンションは一軒家よりも固定資産税が高くなりやすい
詳細は「4.マンションの固定資産税のシミュレーション」にて解説しています。
自治体により支払い時期や支払い方法が異なりますが、以下を目安に考えるとよいでしょう。
- 一括支払いの場合は5月くらいが支払い時期の目安
- 年4回に分割する場合は5月・7月・12月・翌年2月が支払い時期の目安
- 現金、口座振替、インターネットで支払える
詳細は「5.固定資産税の支払い時期と支払い方法」にて解説しています。
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