余った土地の活用法11選をタイプ別に解説!費用をあまりかけないで活用する方法もご紹介
本記事では活用・売却しづらくて余った土地の活用方法や費用をあまりかけないで活用する方法を解説します。
この記事を読むと、
- 「狭小地・変形地」タイプの余った土地の活用方法
- 「農地」タイプの余った土地の活用方法
- 費用をあまりかけないで活用する方法
といったことがわかります。
1.「余った土地」をどうする?
売却・活用しづらくて余った「狭小地・変形地」タイプの土地に合った活用方法は大きく以下の4つです。
詳細は後述します。
活用方法 | こんな人に おすすめ |
適した土地 |
---|---|---|
駐車場経営 | 初期費用を抑えたい人 |
|
戸建て賃貸 経営 |
将来的に売却を見据えた賃貸経営をしたい人 |
|
コインランドリー経営 | 資金に余裕のある人 |
|
狭小アパート 経営 |
長期的な収益を求める人 | 都心部 |
次に売却・活用しづらくて余った「農地タイプ」の土地に合った活用方法は大きく以下7つです。
詳細は後述します。
活用の状態 | 活用方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
農地のまま 活用 |
農地として貸し出す | 農地を少しでもお金にしたい人 |
農地バンクを活用する | 貸し出す人を見つけてもらいたい人 | |
農地のまま売却する | 売却先を探せる人 | |
農地転用 して活用 |
アパート経営 | 農地転用してしっかり土地活用したい人 |
駐車場経営 | 農地転用して少しでも収入を得たい人 | |
太陽光発電(野立て) | 農地転用して日当たりの良い土地を活用したい人 | |
用途・地目変更して売却する | 少しでも売れやすくして売却したい人 |
2.【狭小地・変形地】余った土地の活用方法4選
「狭小地・変形地」タイプの余った土地に合った活用方法は大きく以下です。
- 駐車場経営
- 戸建て賃貸経営
- コインランドリー経営
- 狭小アパート経営
それぞれ解説していきます。
2-1.駐車場経営をする
駐車場経営は、車1台分から始められるので狭小地・変形地でも土地活用が可能です。
駐車場経営をする際にすべき事は大きく以下3つです。
▼すべき事
- 専門家と一緒に、初期費用と利回りのシミュレーションをする
- 駐車場の種類(月極・コインパーキング)を決める
- 経営方式(個人経営・管理委託・サブリース)を決める
▼始めに取るべきステップ
- 駐車場の専門業者に相談する
参考までに、狭小地・変形地での駐車台数の目安は以下です。
- 10坪・・・約1〜2台
- 30坪・・・約4〜7台
駐車場経営は他の活用方法に比べて初期費用が少ないので、賃貸経営に踏み切れない方にもおすすめの活用法といえます。
住宅地であれば月額駐車場が適していますが、人の出入りの多いところであればコインパーキングの方が需要はあるでしょう。
まずは駐車場の専門業者に問い合わせしてください。
駐車場経営については、こちらの記事で詳しく解説しています。
2-2.戸建て賃貸経営をする
戸建て賃貸経営は狭い土地でも始めることができ、15~30坪程度の狭小地・変形地での土地活用に向いています。
戸建て賃貸経営をする際にすべき事は大きく以下3つです。
▼すべき事
- ハウスメーカーに問い合わせて、立地が戸建て賃貸に向いているか検討する
- 収益シミュレーションや建築費用の提案を受ける
- 建てる一戸建ての間取り・設備や家賃を決定する
▼始めに取るべきステップ
- 戸建て賃貸経営に強いハウスメーカーに問い合わせる
戸建て賃貸で収益化を狙う場合、なるべくシンプルな設備で建設費用を低く抑えるのがポイントです。
ハウスメーカーによっても提案内容や方針が異なるので、必ず複数のハウスメーカーから資料を取り寄せるようにしましょう。
戸建て賃貸経営について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2-3.コインランドリー経営をする
コインランドリーは、都市型であれば10坪以上で建設可能な土地活用方法です。
コインランドリー経営をする際にすべき事は大きく以下4つです。
▼すべき事
- 専門家と一緒に、需要に関する調査をする(特に周辺地域の家族構成)
- フランチャイズ加盟か個人経営にするか検討する
- 初期投資と収益シミュレーションを考える
▼始めに取るべきステップ
- コインランドリー業者に問い合わせる
コインランドリー経営で収益を上げるためには、需要のある立地に建て、リピーターを増やし続けることが重要です。
学生街に近い・高齢者が多い地域など、需要がある土地に出店をする必要があります。
まずは、コインランドリーの業者と需要調査をするのがよいでしょう。
コインランドリー経営について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
2-4.狭小アパート経営をする
一般的なアパート建設では安定経営につなげるため、ある程度の戸数を確保できる60坪程度が必要といわれています。
しかし、30坪程度でも規模の小さいアパート経営が可能です。
狭小アパート経営をする際にすべき事は大きく以下2つです。
▼すべき事
- 専門家と一緒に、アパート経営に向いている土地かどうか(需要や建築規制)を確認する
- アパート経営プランを相談する
▼始めに取るべきステップ
- アパート経営プランを取り寄せ、比較する
特に狭小アパート・マンション経営を検討している場合、立地に賃貸需要があるかどうかの確認をするのはもちろんですが、建築規制も併せて調べなければなりません。
なぜなら「狭小地・変形地」は規制により集合住宅の建築が不可能な場合もあるからです。
確認しておくべき建築規制は、以下の4つです。
- 建ぺい率:敷地面積に対して何%まで建物を建てられるかを制限する規制
- 容積率:敷地に対して何%の延床面積の建物を建てられるかを制限したもの
- 接道義務:建築物の敷地が幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならないという規制
- 用途地域:都市計画法により建築できる建物の用途等を定めた規制
例えば建ぺい率とは、「建築物の面積が敷地面積に対してどれくらいか?」を表す割合で、用途地域によって割合が規定されています。
狭小地で建ぺい率が50%の土地の場合、敷地面積の半分の面積で建物を建てなければいけません。
「土地の建ぺい率・容積率を調べたら、部屋の戸数を十分に確保できなかった」といった失敗を避けるためにも、はじめからアパートメーカー等の専門家と一緒にしっかり確認しておきましょう。
狭小アパートについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
狭小地・変形地での活用法に迷ったら、土地活用のプロに相談してみましょう。資料を取り寄せるだけでシミュレーション可能なので、ぜひご活用ください。
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3.【農地】余った土地の活用方法7選
農地タイプの土地は、「そのまま活用」する方法と「農地転用して活用」する方法があり、どちらを選ぶかで活用方法は大きく変わります。
余った農地を農地としてそのまま活用する方法は大きく以下3つです。
- 農地として貸し出す
- 農地バンクを活用する
- 農地のまま売却する
余った農地を農地転用して活用する方法は大きく以下4つです。
- アパート経営
- 駐車場経営
- 太陽光発電(野立て)
- 用途・地目変更して売却する
農地の活用法については以下の記事で詳しく解説しています。
3-1.農地としてそのまま活用する方法
3-1-1.農地として貸し出す
農地を農地として貸し出すには、農業委員会の許可が必要となります。
農地として貸し出す際にすべきことは以下2つです。
▼すべき事
- 農地のある市区町村の農業委員会に相談(直接訪問または電話)
- 申請書の記入・提出
▼始めに取るべきステップ
- 該当地域の農業委員会にコンタクトを取る
3-1-2.農地バンクを活用する
農地バンクとは、余った農地を農地バンクが一度借り受け、農地が必要な人に転貸してくれる農地中間管理機構が農地の仲介を行う制度です。
農地バンクを活用する際にすべき事は以下です。
▼すべき事
- 各自治体の役場等に併設されている窓口に、農地バンク登録申請書を提出する。
▼始めに取るべきステップ
- 「農地バンク登録申請書」を記入する。(市役所のHPで書式をダウンロードできる場合もあります。)
3-1-3.農地のまま売却する
余った農地を活用できない場合、売却することも検討できます。
農地は売却先が地元の農業委員会に許可を受けた農家か農業従事者に農地法の規定により限られています。
農地を売却する際にすべき事は以下4つです。
▼すべき事
- 売却先を探す(農業従事者または農業法人)
- (許可が出る事を条件とする)売買契約を締結する
- 農業委員会に売買許可を申請する
- 所有権移転登記をする
▼始めに取るべきステップ
- 近所に農地を買いたい農家がいないか探してみる
農地の活用でお困りの方でも、土地活用のプロに相談することで、新たな活用方法が見つかるかもしれません。
まずは資料請求から始めてみましょう。
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土地活用を検討する際にはなるべく数多くの会社にプランを請求し、比較するのが良いでしょう。
3-2.農地転用して活用する方法
以下は、農地転用して土地の用途・地目を変更した上で活用する方法です。
3-2-1.アパート経営
農地転用してアパート経営をする際にすべき事は以下3つです。
▼すべき事
- アパート経営に向いている土地かどうかを確認する
- アパート経営プランを相談する
- 農地転用許可申請・届け出の後、地目変更の登記をする
▼始めに取るべきステップ
- アパート経営プランを取り寄せ、比較する
3-2-2.駐車場経営
農地転用して駐車場経営をする際、すべき事は以下の3つです。
▼すべき事
- 駐車場経営に向いている土地かどうかを確認する
- 駐車場経営プランの提案を業者から受ける
- 農地転用許可申請・届け出の後、地目変更の登記をする
▼始めに取るべきステップ
- 駐車場経営プランを提案してくれる業者に問い合わせる
3-2-3.太陽光発電(野立て)
農地転用して野立てで太陽光発電をする際、すべき事は以下5つです。
▼すべき事
- 太陽光発電に向いている土地かどうかを確認する
- 太陽光発電プランの提案を業者から受ける
- 農地転用許可申請・届け出の後、地目変更の登記をする
- 都道府県知事に許可を得る(0.5 haを超えるもの)
- 土地造成、電柱の設置、木の伐採等の環境整備をする
▼始めに取るべきステップ
- 太陽考発電経営プランを提案してくれる業者に問いあわせる
3-2-4.用途・地目変更して売却
農地のままでは売れない余った土地も、用途・地目変更して住宅用地等にすれば、買い手が付きやすくなります。
※ただし、市街化区域内の農地は、届け出のみで転用可能
▼すべき事
- 不動産業者に相談する
- 不動産会社に価格査定をしてもらい、売却するかどうか決断する
- 農地転用許可申請・届け出の後、地目変更の登記をする
▼始めに取るべきステップ
- 「元農地」の売却に強い不動産会社に相談する
以上で説明した農地の活用法については、以下の記事で詳しく解説しています。
4.費用をあまりかけないで活用する方法
費用をあまりかけないで土地活用する方法は、大きく2つに区分できます。
- そもそも費用の掛からない土地活用方法を選ぶ
- 国・自治体から補助金をもらって土地活用する
それぞれ解説します。
4-1.そもそも費用の掛からない土地活用方法を選ぶ
そもそも費用の掛からない土地活用方法と言えば、大きく以下の5つが特に挙げられます。
活用方法 | 概要 |
---|---|
暫定利用する | 短期の土地活用。自販機置き場、資材置き場など。 |
借地事業を行う | 土地を貸して地代をもらう事業。普通借地契約と定期借地契約がある。 |
等価交換する | 土地所有者が土地を出資して、開発事業者が建物の建築費を出資する。 完成した建物の権利を出資比率によって分割して所有する。 |
リースバックで賃貸事業をする | 建設協力金制度を利用した賃貸事業。テナントビルや介護福祉施設など。 |
土地信託で土地活用する | 信託会社や金融機関に土地活用を任せて、運用益を配当金としてもらう。 |
費用の掛からない土地活用について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
4-2.国・自治体から補助金をもらって土地活用する
国・自治体から補助金が出る土地活用の中で主要なものは以下のとおりです。
活用方法 | 補助額 | その他優遇措置 |
---|---|---|
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) |
|
|
保育園の運営 |
|
都市計画税と固定資産税が最長5年間全額減免 |
太陽光発電の 設置 |
自治体によって助成制度あり | 特になし |
空き家の解体 | 自治体によって助成制度あり | 自治体によって異なる |
国・自治体から補助金が出る土地活用について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
サービス付き高齢者向け住宅は、今後も需要が見込まれる活用方法です。補助金の利用を検討しているなら、一度資料を取り寄せて、具体的なシミュレーションをしてみましょう。
老人ホーム経営を検討するなら、
まず一括プラン請求を!
老人ホーム経営を検討する際にはなるべく数多くの会社にプランを請求し、比較するのが良いでしょう。
土地活用の方法について、下記で総合的・網羅的に解説しています。
最適な土地の活用方法をチェック!
自分に合った、最新の不動産動向を考慮したおすすめの土地活用方法がチャートでわかります。
詳細は下記ページをご覧ください
適切な土地の活用方法は、土地のタイプや立地で大きく変わってきます。
「狭小地・変形地」タイプの土地の活用方法は次の4つです。
- 駐車場経営をする
- 戸建て賃貸経営をする
- コインランドリー経営をする
- 狭小アパート経営をする
詳しくは、「2.【狭小地・変形地】余った土地の活用方法4選」をご覧ください。
「農地」タイプの余った土地の活用方法は次の7つです。
- 農地として貸し出す
- 農地バンクを利用する
- 農地のまま売却する
- アパート経営
- 駐車場経営
- 太陽光発電(野立て)
- 用途・地目変更して売却する
詳しくは、「3.【農地】余った土地の活用方法7選」をご覧ください。
費用をあまりかけないで余った土地を活用する方法は、大きく2つに区分できます。
- そもそも費用の掛からない土地活用方法を選ぶ
- 国・自治体から補助金をもらって土地活用する
詳しくは、「4. 費用をあまりかけないで活用する方法」をご覧ください
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