【完全版】遠方からのアパート経営・管理の基礎知識
。この記事を読むと、遠方のアパートを上手に経営・管理するコツや遠方からアパート経営する事のメリット・デメリット、成功・失敗事例等がわかります。
この記事を読むと
- 遠方のアパートを上手に経営・管理するコツ
- 遠方のアパート経営のメリット・デメリット
- 実際のアパート経営の成功・失敗事例
がわかります。
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この記事の内容
1.遠方のアパートを上手に経営・管理するコツ
遠方のアパートをうまく経営・管理する上で押さえておきたいポイントは下記2点です。
- 信頼できる管理会社を選ぶ
- 定期的な確認を怠らない
それぞれについて、以下で説明します。
1-1信頼できる管理会社を選ぶ
遠方なので自分で直接アパートの管理の状態を随時確認できない状況になります。
直接自分がチェックしない状況で管理を任せても「信頼できる」管理会社を選ぶ事は必須です。
信頼できる管理会社は下記3つの項目から選びましょう。
- 管理戸数が多い管理会社を選ぶ
- 報告を適宜上げてくれる会社を選ぶ
- 集客力のある会社を選ぶ
1-1-1.管理戸数が多い管理会社を選ぶ
アパート管理を委託するなら、管理戸数が多く管理実績のある会社を選ぶと安心して経営を任せられます。
管理業務については、全て対応してくれる会社と、一部しか管理してくれない会社があるため、遠方のアパート管理を委託する場合には、管理戸数が多いだけでなく管理業務全般に対応してくれる会社を選びましょう。
1-1-2.報告を適宜上げてくれる会社を選ぶ
遠方の物件管理を依頼する上で「自分のアパートがどんな状況にあるのか」「入居率の変化はどうなっているのか」など、こまめな報告やコミュニケーションをしてくれる会社を選ぶことは重要です。
こまめに報告をもらうことでアパートの現状を把握でき、予想外のトラブルを予防できます。
現在オーナーへの定期報告は義務付けられていますが、報告の回数は年に1回以上で良いとされています。
オーナーへの報告頻度は管理会社によって異なるため、収支報告だけでなくトラブルや物件の状況などを頻繁に報連相してくれる会社を選ぶようにしましょう。
1-1-3.集客力のある会社を選ぶ
管理実績があっても、入居者を集めることができなければ収益になりません。
空室期間が長引かないような工夫や集客をしてくれるかどうか、その会社の物件の入居率を確認することや評判などの情報収集をすることをオススメします。
1-2定期的な確認を怠らない
定期的な確認をすべき理由は以下の2つです。
- 物件の問題に気づけるようになる
- 管理に対する抜き打ちチェックを行なうため
それぞれについて解説します。
1-2-1.物件の問題に気づけるようになる
定期チェックは、毎月行う必要はありません。
あえて年に数回の訪問を行うことで、普段では気付かなかった変化や修繕すべきところが見つかる可能性があります。
管理会社のスタッフは高い頻度で確認しているはずですが、いつも見ているからこそ、見落としている点があるかもしれません。
管理会社が「よくあること」「これくらいなら大丈夫」と放置していたものが実は大きな問題になり、後に思いがけないトラブルに発展する可能性もあります。
アパート経営では、入居者のトラブルだけでなく物件自体のトラブルも早期解決することが重要です。
トラブルを早期解決することで入居率向上や空室率低下につながるため、管理会社に委託しているからと放置するのではなく、定期的に確認することをオススメします。
1-2-3.管理に対する抜き打ちチェックを行なうため
管理会社がどれだけ自分のアパート管理に力を入れているのか、今後も任せて良いのかを判断する材料として、抜き打ちチェックは重要です。
チェックしておくと良い項目は、以下の通りです
- 清掃は行き届いているか(エントランス部分、側溝や排水溝など)
- 建物・設備の管理はできているか(電球が切れていたりや壁紙が剝がれたままになっていないか等)
- その他(古い掲示物がそのままになっていないか、植栽は管理されているか等)
管理会社に指摘をすることで、よいプレッシャーにもなります。
また、杜撰な管理がなされている場合には、契約次第では責任を管理会社に追求できる可能性があります。
2.遠方のアパート経営をする際に見落としがちな点とその解決策
遠方のアパート経営では下記3点を見落としがちです。注意しましょう。
- 物件の汚れや劣化の状況
- 経営状況・環境の変化
- 地域の環境変化
それぞれの内容と、解決策を解説します。
2-1.物件の汚れや劣化状況
水回りの問題や設備の修理など、築年数を重ねるほどに増えていきます。
また、外観の汚れや壊れ、屋根材の劣化などには注意が必要です。
アパートが近くであれば、自分掃除に行ったり、知り合いに修理を依頼したりできますが、遠方であれば基本的に管理会社に依頼しなければなりません。
またアパートは築年数を10年過ぎたあたりから徐々に劣化が始まります。
遠方のアパートですと、あまり気にせず見落として放置してしまう事もあるので、あらかじめ掃除や修繕の年間計画を立てるなどして管理会社と連携しましょう。
特に築22年を超えた木造アパートは法定耐用年数を過ぎていることもあるため、注意が必要です。
2-2.経営状況・環境の変化
アパート経営における収支は管理会社からの報告によって把握できます。
しかし、経営は収支を把握することだけでなく、入居率の変化や空室に繋がるような「経営状況・環境の変化」のシグナルを見落とさないようにする事が重要です。
遠方ですと、入居者の変化や、競合物件の新築や改装の状況を把握する事が出来ず、数字にすぐに出てこないような経営状況・環境の変化に気づくことができません。
気づいたら、自分の物件が競争力を大きく失っていて、空き室が増加してしまうなんて事もあり得ます。
普段から担当者や組織とのコミュニケーションを積極的にとり、どんな些細なことでも連絡をもらえるような関係性を作っておきましょう。
2-3.地域の環境変化
「経営状況」の話とも近いのですが、土地の再開発で単身者が多かったところがファミリー向けになったり、発展していたところが衰退していったりするケースがあります。
地域のニーズを汲み取って建て替えやリノベーションなどを行っていくことが、生き残りに直結します。
管理会社と連携しつつ、環境変化を見落とさないようにしっかり確認し、地域の変化に合わせたアパート経営を心がけましょう。
なお、アパートのリノベーションについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
遠方のアパート経営は
会社選びがポイント!
遠方のアパート経営を成功させるためには、アパートのある「地域」に詳しく、ノウハウのある会社をパートナーに選ぶ事が必須です。
「HOME4U 土地活用」からお問い合わせいただければ、その「地域」に詳しい、あなたに合ったパートナー企業をご紹介いたします。
3.遠方のアパートを経営する際のメリットとデメリット
遠方でアパート経営をするメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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遠方でのアパート経営は、全国がその候補地域になるので、「土地が安い」「自分の望む立地条件」の場所を選んで経営を開始できる事が最も大きなメリットです。
また、地域を分散して不動産を所持していれば、災害等により資産が一度に毀損してしまう事を避けるための「分散投資」としての意味や、自分で利用して別荘として活用できるのがメリットです。
一方デメリットとしては、緊急時に対応がしづらいことや、自宅と遠い場所であるが故に融資が受けにくいといったデメリットがあります。
メリット・デメリット両方の側面を理解した上で遠方のアパート経営を行なうかを検討していきましょう。
4.遠方でのアパート経営の想定事例
遠方でのアパート経営における成功事例と失敗事例を紹介します。
- 【成功事例】信頼できる管理会社に変更したことで入居率が向上
- 【成功事例】リノベーションに改善し実質利回り改善
- 【失敗事例】メンテナンスを怠った結果修繕費用がかさみ赤字体質
5-1.【成功事例】信頼できる管理会社に変更したことで入居率が向上
■概要
遠方のアパートを経営していたが管理会社の対応が悪く、他の管理会社に変更した想定事例
■改善前
管理業務の対応が遅く、入居率も悪い
■改善後
入居率がアップした
Aさんは、親が持っていた地方都市のアパートを相続しました。
物件の購入をした不動産会社に管理を頼んでいましたが、管理業務の対応が遅いことが気になっていました。
入居率も当初想定したシミュレーションのように伸びることはなく、経営は赤字続きの状態となっていました。
アパートの管理状態を把握すべく抜き打ちで訪問すると、ロビーやダストボックスの清掃が行き届いていないことが発覚。入居希望者が内見に訪れても、入居を躊躇してしまう状態になっていることがわかりました。
そこでAさんは管理業務を実績のある会社に変更をしたところ、入居率は大幅に改善され、黒字転換できました。
遠方のアパートの場合、オーナーがいつでも確認できる状態ではないため、管理会社の対応が後回しになることがあります。
抜き打ちで確認することで、管理会社が機能しているかの判断がつきます。
5-2.【成功事例】リノベーションに成功し実質利回り改善
■概要
築年数が古いアパートを相続し、利回り改善のためリノベーションを行った想定事例
■改善前
古い設備や外見から入居率は下がり空室が長く続いている状況
■改善後
リノベーションによって入居率が上がり実質利回りの改善につながった
築50年ほどのアパートを相続したBさんは、低い入居率で空室が長く続いている状況に不安を感じていました。
状況の改善を図るため、管理会社に相談した結果、管理会社のアドバイスに沿う形で各居室の設備や内装を一部リノベーションすることに。
地域の入居者ニーズに合った設備・内容に更新した結果、費用はかかったものの入居率が改善し、実質利回りの改善につながりました。
アパートオーナーよりも、管理会社の方が土地勘を持っており、ユーザーニーズを知っていることはよくあります。
管理は行き届いているはずなのに定着率が悪い、空室率が高い場合にはアパートのリノベーションが必要なのかもしれません。
担当者に相談をしてみると、解決策が見つかることもあります。
小さな設備や水回り部分設備ならリノベーションで安く済ませることも可能です。
築年数が古く、大規模なリノベーションが必要になる場合には、建て替えもあわせて検討してみるとよいでしょう。詳しくは下記の記事でも解説しています。
5-3.【失敗事例】メンテナンスを怠った結果修繕費用がかさみ赤字体質
■概要
メンテナンスを怠った結果修繕費用がかさみ赤字体質になってしまった。
■失敗理由
管理会社からの報告の無視
現在、遠方にてアパート経営をしているCさんは管理の全てを管理会社に依頼し、自分で経営に関わることはほとんどありませんでした。
定期的な訪問もせず、管理会社からの報告もほとんど目を通さない状態が長年続いていたある時から、アパートの修繕が必要な箇所が立て続けに発生しました。
その都度、修繕を行なっていましたが、元々メンテナンスをしていなかったために部品の全交換や設備そのものを入れ替えなければならない状態になっており、結果的に全ての部屋の修繕が必要になることが発覚。
結果として、常にどこかの修繕が必要な状態が続き、赤字体質のアパートになってしまいました。
遠方のアパートの場合、管理会社からの報告が一次情報になります。
このため収支状況だけでなく、レポートや報告書には必ず目を通すようにしておきましょう。
最終判断はオーナーがすることになりますので、早期に問題は解決していくよう心がけましょう。
遠方のアパート経営を成功させるためには、アパートのある「地域」に詳しく、ノウハウのある会社をパートナーに選ぶ事が必須です。
「HOME4U 土地活用」にてお問い合わせいただければ、その「地域」に詳しい、あなたに合ったパートナー企業をご紹介いたします。
- 信頼できる管理会社を選ぶ
- 定期的な確認を怠らない
遠方でアパート経営する予定がある人は「1.遠方のアパートを上手に経営・管理するコツ」をご参考ください。
遠方のアパート経営で見落としがちな点は以下の3つです。
- 物件の汚れや劣化の状況
- 経営状況・環境の変化
- 地域の環境変化
問題の内容や解決方法を「2.遠方のアパート経営をする際に見落としがちな点とその解決策」で解説しているので、ぜひご一読ください。
成功事例と失敗事例に分けての3つの想定ケースです。
- 【成功事例】信頼できる管理会社に変更したことで入居率が向上
- 【成功事例】リノベーションに改善し実質利回り改善
- 【失敗事例】メンテナンスを怠った結果修繕費用がかさみ赤字体質
詳細は「4.遠方でのアパート経営の想定事例」で解説しているので、ぜひご一読ください。
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