【詳しく解説】台形地のおすすめ土地活用方法・間取りの例は?
変形地の一つとして挙げられる、台形地。オーソドックスな整形地と比較すると土地活用は難しそうという理由から、敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。この記事ではそんな方に向けて、以下のポイントを中心にご紹介します。
この記事を読むと、
- 台形地にもメリットはあり、土地活用方法は多くある
- 台形地は工夫が必要なポイントもあるが、うまく活用すると収益を生む
- 成功するには台形地の活かし方をよく知る土地活用企業を選ぶことが必要
といったことがわかります。
なお、台形地での土地活用を具体的に検討されている方は、下のフォームからご自身の土地に合った経営プランの一括請求をすることもできます。ぜひご利用ください。
1.台形地の特徴とは?
台形地とは、その名のとおり台形の土地です。正方形や長方形に近い形でほぼ整形地のように使える土地もあれば、短辺が極端に短いなど三角地に近い形状の土地もあり、その土地により土地活用の難易度は大きく変わってきます。
まずは、一般的な台形地のメリット・デメリットについてご紹介します。
1-1.台形地のメリット
台形地のメリットとして代表的なのが、土地価格の安さです。整形地として比較して土地活用方法や間取りに制限が出ることもあり、比較的安価に手に入れられる傾向があります。
また、変形地であることから、評価額も低く、固定資産税や都市計画税、相続税など税金面の負担が低くなることもメリットと言えるでしょう。
結果的に、土地活用の初期費用やランニングコストが低く抑えられるため、工夫によっては高い利回りを実現できる点が魅力です。
1-2.台形地のデメリット
デメリットは、三角地などの変形地と同様にデッドスペースが生まれやすく、土地の広さをそのまま有効利用しにくい点です。土地の形状に沿って物件を建築することも可能ですが、建築費が高額になりやすく、また、建物内に家具が起きづらいなど、別の問題が出てきてしまいます。
これらのデメリットから、土地活用しづらい土地とみなされ、売却しづらい傾向がある点もデメリットです。
ただし、土地に十分な広さがある場合は、これらのデメリットは顕在化しにくいでしょう。
2.台形地の活用方法・間取りの例
台形地でも、土地に合った活用方法を選び、間取りを工夫することで有効利用は可能です。この章では、台形地でも可能な土地活用方法の特徴と、その際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
2-1.アパート・マンション
アパートやマンションは土地活用の定番といえる方法です。マンションやアパートは、賃貸需要のあるエリアであれば、安定した収入が長期にわたり期待できる点がメリットです。
台形地であっても、土地にある程度の広さがあれば建物の配置に問題がないケースも多く、検討する価値は十分にあります。
広さに余裕がないケースでも、2棟に分けて配置する、容積率の高い土地であれば建物を上に伸ばして戸数を確保する、といった工夫も可能です。
2-2.戸建て賃貸・賃貸併用住宅
アパートやマンションを建てるほどの土地の規模がない場合に検討できるのが、戸建て賃貸や、賃貸併用住宅です。賃貸併用住宅はマイホームと賃貸部分が一緒になった建物のことで、一定の条件を満たせば住宅ローンを利用できるなどのメリットがあります。
アパートやマンションではデッドスペースが大きくなってしまう場合でも、戸建て賃貸や賃貸併用住宅を配置することで有効活用できるケースもあります。
アパマンがうまく配置できなくても戸建てなら
一般的に戸建て賃貸はアパートやマンションと比較して収益性が落ちる傾向にありますが、ファミリー層に高い需要があるため、住環境の良いエリアでは安定した経営が期待できます。
2-3.駐車場やトランクルーム経営
本格的な賃貸経営ほどの初期費用や手間はかけられないけれど「土地活用はしたい」「固定資産税くらいは払えるようにしたい」という希望であれば、駐車場やトランクルームは選択肢の一つとなるでしょう。
駐車場やトランクルームの場合、区画の大きさや配置の工夫によって、台形地でもうまく活用できる例があります。
台形地の形状と、区画割り、トランクルームのサイズによってどのように配置できるかは変わってきます。また、エリアによっても向いている条件が異なるので、土地に合わせた方法を検討しましょう。
【それぞれの活用方法に向いている土地の特徴】
- 月極駐車場:住宅地の近く
- コインパーキング:駅前など立地の良い土地
- トランクルーム:住宅地が近くにあれば郊外でも可能
いずれも収益性は高くはありませんが、初期費用や管理コストも比較的少なくて済む点がメリットです。
2-4.デッドスペースには自動販売機や看板
あまり広さのない台形地の場合は、どうしても活用方法が制限されるのが実情です。そんなときに検討したいのが、自動販売機や野立て看板の設置など、狭小地でも可能となる土地活用方法です。
- 自動販売機:メーカーに自動販売機設置場所を貸して賃料を収益とする、もしくは自動販売機を購入し自営する方法
- 野立て看板:店舗や施設への誘導や企業のPRを目的として設置し、設置企業からの賃料を収益とする方法
これらの方法は単体ではあまり収益性の高い活用方法ではありませんが、デッドスペースに設置するなど、組み合わせることで利益を生むこともできます。
3.台形地をうまく活用するポイント
台形地をうまく活用するには、デメリットを抑えつつ、有効に土地を使うことを考えるのが重要です。以下にポイントをご紹介します。
3-1.広さと形状に合わせて検討する
台形地と一口に言っても、広さによって土地活用の難易度は大きく変わってきます。
三角地に近い形状で狭い土地であればかなり活用方法は限られますが、ある程度の広さがあり整形地に近い形状であれば、土地活用でデメリットを感じることは少ないでしょう。
そのため、台形地だからと画一的に考えるのではなく、広さがある場合や整形地に近い場合は広く土地活用を考え、狭小地やデッドスペースが多くなりそうな土地の場合はノウハウのある企業をしっかり探す、など柔軟な対応が必要です。
3-2.デッドスペースの活用方法を工夫する
台形地のような変形地をうまく活用するには、デッドスペースの活用方法を検討することも重要です。
例えば台形地の短辺に沿って賃貸住宅を建て、周辺のデッドスペースとなる部分は駐車場として活用する、道沿いには自動販売機や野立て看板を設置する、といった風です。
同様に、駅に近い立地ならコインパーキングと自動販売機、ロードサイドの立地ならトランクルームと野立て看板など、さまざまな組み合わせが考えられます。
3-3. 配棟や間取りを工夫する
台形地の場合、変形地の中でも比較的整形地に近いため、配棟や間取りを工夫することで、デメリットが気にならない例は数多くあります。
例えば以下は、デッキテラスや駐車場を配置することでうまく空間を使っている間取りの例です。
3-4.複数の企業に相談する
台形地の土地活用は、土地の形やエリアにもよりますが、一般的な整形地より難しくなる傾向にあります。そのため、その土地に合った土地活用方法を提案し、サポートしてくれるパートナーを見つけることが重要です。
信頼できるパートナー企業を探すには、複数の企業に土地活用プランを提案してもらい、比較するのが近道です。比較することで、その企業のノウハウや、担当者との相性、提案力などがわかってくるでしょう。
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台形地とは台形の土地のことで、代表的なメリットは以下のとおりです。
- 土地価格が安い
- 初期費用が安いため高い利回りが実現可能
- 固定資産税や相続税も低く抑えられる
一方で、以下のデメリットもあります。
- 土地活用ではデッドスペースが生まれやすい
- 建築費が割高になる場合がある
- 売却しづらい
台形地で土地活用を行う場合は、上記のメリットやデメリット含めた特徴を押さえておくことが大切です。詳しくは「台形地の特徴とは?」をご確認ください。
台形地の活用方法は立地や形状によって適した方法が異なりますが、検討しやすいおすすめの活用方法は以下のとおりです。
- アパート・マンション
- 戸建て賃貸・賃貸併用住宅
- 駐車場やトランクルーム経営
- デッドスペースには自動販売機や看板
台形地に適した活用方法の特徴や、間取りについては「台形地の活用方法・間取りの例」をご確認ください。
台形地をうまく活用するには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 広さと形状に合わせて検討する
- デッドスペースの活用方法を工夫する
- 配棟や間取りを工夫する
- 複数の企業に相談する
詳しくは「台形地をうまく活用するポイント」をご確認ください。
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