100坪は何平米?活用規模のイメージと建てられる建物例
「100坪の土地」は大体330平米の広さです。テニスコート2つ分や25mプール1個分に例えられます。
100坪の土地であれば、賃貸経営をはじめとした、ほとんどの土地活用を始めることができます。
本記事では、まとまった広さの土地を活用したいとお考えの土地オーナーさま向けに、100坪を基準にして、さまざまな具体体をあげてイメージができるように解説します。
1.100坪は330平米・200畳の広さです
100坪の土地は330平米(㎡・平方メートル)、和室でいえば約200畳の広さです。このような広さは、一般的に知っているものであれば、以下のような場所とだいたい同じ面積になります。
- シングルのテニスコート2つ分
- 小学校にある6レーン×25メートルプール1個分
- 体育館のバレーボールやバスケットボールのコート2個分
こうして知っている事柄に置き換えてみると、思ったよりも広さがあり、マイホームを建てる以外にも、土地活用として様々な選択肢があることがわかります。ご所有の土地に関しての理解を深めるために、次のような方法で100坪の土地のイメージをつかんでいってください。
- 100坪の広さ計算方法
- 100坪の土地に建てられる建物の大きさめやす
- 実際の建物は土地条件によって違う
1-1.100坪の広さ計算方法
ご所有の土地の広さを、平米や畳に直すための計算方法は、以下の計算式に当てはめるとわかります。
- 坪→平米へのなおしかた: 坪数×3.3=平米
100坪×3.3=330平米 - 坪→畳への直し方:1坪=2畳
100坪×2畳=200畳
以下に、よくある活用予定地の広さを、平米と畳になおしたものを表にしましたので、ご所有の土地と近いものに当てはめてイメージをしてください。
坪数 | 平米 | 畳 | 広さのイメージ |
---|---|---|---|
30坪 | 99平米 | 64畳 | シングルテニスコートの片面(選手1人分)の広さ |
50坪 | 165平米 | 100畳 | 小中学校体育館のバレーボール・バスケットコート1個分の広さ |
100坪 | 330平米 | 200畳 | 小中学校にある6レーンの25Mプール1個分の広さ |
200坪 | 660平米 | 427畳 | 水泳競技会やオリンピックなどで使う競技用プール1個分の広さ |
数字は「だいたいこのくらい」にわかりやすくしてありますので、実際の土地活用の際には、建築会社の担当者による正確な数値でプラン設計をしてもらえます。
1-2.100坪の土地に建てられる建物の大きさめやす
100坪の土地に、だいたいどのくらいの建物が建てられるのかがわかると、ご所有の土地の土地活用イメージもしやすくなります。以下は、100坪の土地面積が全部使えた場合に、どんな建物が可能なのかを試算してみました。
選んだ土地活用方法 | 建物の規模イメージ |
---|---|
戸建や店舗賃貸・賃貸併用住宅 | 4~6人家族向け 駐車場2台確保または1台+庭の戸建て |
マンション購入をして賃貸 | 1室が3LDK・4LDKのファミリー向けマンション |
駐車場経営・コインパーキング | 普通自動車20~25台分くらいの駐車場スペース |
土地を貸す | 複数台の駐車場がある中程度のコンビニやカフェ一軒分 |
ガレージハウス・貸倉庫 | 1坪物置で200個分・ガレージハウスタイプで40軒分 |
ただし、実際の土地活用では、土地条件によって100坪の土地面積のすべてが使えるケースは少ないので、例で提案したものよりは、使える土地面積は小さくなることを前提にしてください。土地条件については次項で解説をしています。
1-3.実際の建物は土地条件によって違う
ご自分の土地だからと言って、どんな建物でも自由に建てて良いわけではなく、あくまで法律で許可された規模・用途の建物しか建てることはできません。規模は建ぺい率と容積率、用途は用途地域によって、以下のように決められています。
- 建ぺい率:
土地を平面に見たときに、使っても良い広さ。一般的には50~60%になることが多い。 - 容積率:
土地を縦に見たときに、使って良い高さ。延べ床面積の上限がわかるので、階数がわかる。 - 用途地域:
建物の種類を決める法律により、住宅・商業・工場などを建てて良いエリアが指定されている。
【関連記事:建ぺい率とは何か?立地に最適な土地活用の見つけ方を伝授】
また、以下の記事では、100坪の土地をうまく活用したい方に向けて、おすすめの活用法を記載しています。ぜひご参考ください。
【関連記事:【詳しく解説】100坪の土地の有効活用法8選とメリット・デメリット】
2.100坪(300平米/200畳)の広さに向いた土地活用厳選5種
数ある土地活用方法の中から、100坪の土地に適している土地活用アイデアを5種類にまとめました。
- アパート建物
- マンション建物
- 一軒家
- 駐車場
- 福祉施設
今回は、近隣建物との距離が近く、建築に制限が起きやすい都心での土地活用を前提に、都心部で最も多い土地条件である 建ぺい率50% 容積率400%でシミュレーション計算しています。この条件の場合は、100坪の土地は以下のように使えます。
- 100坪×建ぺい率50%=ワンフロアは50坪以内で間取りを考えます。
- 100坪×容積率400%=建物の総延床面積上限400坪以内で延べ床面積を考えます。
2-1.アパート建物
25平米(約7坪)の木造ワンルームアパートを建築した場合、3階建て18室の土地活用が可能です。住宅ですので、用途地域で住宅が建てらえるエリアである必要があります。
例)25平米(約7坪)ワンルームタイプの木造アパート建築をした場合
- ワンフロアにとれる間取り例:50坪÷7坪=約6室
残った部分は共用廊下や階段などになります。 - 建物の高さ:木造の場合は3階までが一般的。
- 総居室数:6室×3階=18室
- 想定収入例:7万円想定で 7万円×18室=126万円/年
予算や周辺エリア需要によって、1室の間取りを広げて家賃設定を高くする、自転車置き場を作って利便性を高くするなど、さまざまなことができます。近隣エリアで人気のあるアパートを参考に、たくさんのアパート経営プランを請求して比較してみる必要があります。
2-2.マンション建物
25平米(約7坪)の鉄筋コンクリート造ワンルームマンションにした場合、最高8階建て48室の土地活用が可能です。住宅ですので、用途地域で住宅が建てらえるエリアである必要があります。
鉄筋コンクリート造の建物は高さのある建造物が可能ですので、商用建物も建てられる用途地域であれば、住商混合施設(住宅以外に、ビルや店舗が入った施設)も建てられます。
例)25平米(約7坪)ワンルームマンション建築をした場合
- ワンフロアの間取り例:50坪÷7坪=6室(42坪分)
- 建物の高さ:8~9階建てが可能(4階以上はエレベーター設置が必要)
- 総居室数:6室×8階の場合=48室
- 想定収入例:7万円想定で 7万円×48室=336万円/年
容積率を全て使う方が投資効率は高まりますが、その分、建築費は高くなります。特に4階以上はエレベーター設置が必須となるため、設備費と経営開始後の管理費も割高になる傾向があります。
予算とエリアニーズをもとに、プロフェッショナルによる適切なアドバイスが必要ですので、たくさんの土地活用プランを請求し、さまざまな提案を比較しておく必要があります。
2-3.一軒家
一軒家とは、一般的には木造一戸建てのことですが、土地の容積率が高い場合は、鉄骨や鉄筋コンクリート造を使った、階数のある戸建てによる土地活用も可能です。以下は、一般的な戸建ての間取り例です。
例)一軒家の建築をした場合の間取り例 4LDK
- 総延床面積:約 44~45坪
1階23坪:玄関クローゼット3畳・和室4.5畳・リビング18畳
2階21坪:4.5畳・6畳・8畳・ウォークインクローゼット3畳・ワークルーム3畳・テレビ用リビング10畳
一般的な戸建ての間取りは敷地50坪以内で想定されていることが多いため、100坪もの広い土地がある場合は、駐車場をつくる・敷地内に複数の戸建て賃貸を建てる・二世帯住宅にする・賃貸併用住宅や店舗併用住宅を建てるなど、さまざまな土地活用の選択肢があります。
2-4.駐車場
ご所有の100坪の土地が、大きな道路に出やすい立地や、駅の近くにある場合は、駐車場経営はあまり手間がかからない土地活用方法として検討する価値があります。
普通自動車1台に必要な広さは横幅3メートル×縦5.5メートル=約5坪(10畳)ですので、100坪の土地には約20台分の駐車スペースができます。すべてを駐車場にする以外にも、パーキングスペースのある建物など、複数の土地活用を併用することもできます。
2-5.福祉施設
土地活用での福祉施設とは、老人ホームやグループホームなどの、公共性の高い施設を建て、それを福祉関連の運営専門会社に賃貸する方法です。福祉施設は公共性が高い建物であるため、建ぺい率は低く設定されますので、一般の建物を建てるよりも規模は小さくなります。
しかし、建築費用への補助金適用などがあるため、収益の安定した土地活用が期待できます。容積率が高い土地はサ高住などの大型の福祉施設も土地活用候補にできます。
【関連記事:土地活用で福祉施設を検討する時の5つの注意点をプロが伝授!】
3.100坪の土地活用で気を付けるべき3つのこと
100坪という十分な広さの土地では、土地活用をするにあたり、迷ってしまうくらいの選択肢があります。せっかくスタートさせる土地活用を成功させるためには、次の3つのことに気を付けて土地活用を選ぶようにしてください。
- エリアニーズに合ったものを建てる
- 収支バランスをよく考える
- 不動産と土地活用のプロと一緒に考える
3-1.エリアニーズに合ったものを建てる
土地活用は、ご自分のやりたいことではなく、ご所有の土地に適した活用方法を選んでください。例えば、住居系の賃貸経営をしたくても、周辺に賃貸住宅の需要がなければ、どんなに素敵なアパートを建てても土地活用は成功しにくくなります。
周辺エリアにどのようなニーズがあるのかは、ご自身で活用予定地周辺を調査してみる方法もありますが、最も良いのは、「HOME4U土地活用」の一括プラン請求などを利用して、土地活用のプロフェッショナルであるハウスメーカーや建築会社に実地調査をしてもらい、土地に合った活用方法を提案してもらうことをおすすめします。
3-2.収支バランスをよく考える
どのような土地活用であっても、少なからずスタート資金がかかりますので、土地活用は投資です。そのため、最低でも投資資金が回収できないと、土地活用が赤字になります。
収支バランスはすべての運営期間を通じてプラスになるように計画してください。プラン請求で提案される内容には、経営後お収支なども含めたシミュレーションがあります。絶対にその通りになるわけではありませんが、参考になります。プラン数が多ければ多いほど、たくさんの収支シミュレーションの比較ができます。
3-3.不動産と土地活用のプロと一緒に考える
100坪の土地活用をスタートさせるときには、検討段階から土地活用のプロフェッショナルと一緒に動くようにしてください。ハウスメーカーや建築会社の担当者は、数多くの土地活用を取り扱ってきていますので、情報量が圧倒的に多く、とても頼りになります。
プロフェッショナルと一緒に土地活用を進めていくためには、なるべくたくさんの土地活用プランを比較し、土地活用のパートナーとしてふさわしい会社を探すところからはじめます。パートナー探しには、NTTデータグループが運営する「HOME4U土地活用」の一括プラン請求をご活用ください。
一回の入力で最大10社にまでプラン請求ができるので、数多くの土地活用プランを比較検討できます。気になるプランがあれば、現地調査をしてもらい、実際のエリア状況や周辺環境を見てもらってください。わからないことがあれば、各社の担当者に質問してみることで、パートナーとして信頼できる会社を探していくためのヒントになります。
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