土地活用プランナーとは?期待できる専門知識と相談するメリットを解説
土地や不動産を持っていても、どう活用したらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。どのような活用方法があるのかわからない、あるいは自分の土地に最適な活用方法が知りたいという場合もあるかもしれません。
こうした際に頼りになるのが、土地活用の資格職である「土地活用プランナー」です。
この記事では、「土地活用の専門家」である土地活用プランナーに相談するメリットや、期待できる専門知識について解説していきます。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
この記事を読むと、
- 土地活用プランナーの資格について
- 土地活用プランナーの持っている専門知識について
- 土地活用プランナーに相談するメリット
- 土地活用プランナーに相談する際のポイント
といったことがわかります。
なお、土地活用について相談したいという方は、「HOME4U(ホームフォーユー)土地活用」をぜひご活用ください。以下のボタンから簡単に最大10社の土地活用プランの入手が可能です。
この記事の内容
1.土地活用プランナーとは
土地活用プランナーは、公益社団法人東京共同住宅協会が認定する土地活用の専門資格です。
この団体は1965年の発足以来、土地オーナーの賃貸住宅経営を支援し続けている公益法人で、土地活用プランナーの認定資格も高い公益性と土地活用の専門知識を証明するものです。
1-1.土地活用プランナーの業務・役割
土地には所有者がいますが、その土地は同時に日本の「国土」でもあります。
土地活用では、土地のオーナーの利益を最大化する一方で、社会全体の利益も考えなくてはなりません。そのため、土地を効果的に活用するためには、建築や土木、建設、法律、税務、マーケティング、不動産ビジネスなどの専門的な知識が必要になります。
土地活用プランナーは、オーナーの土地を最大限活用できるようアドバイスやサポートをすると同時に、専門的な知識を駆使して土地活用を成功に導く役割があります。
1-2.資格受験者の傾向
土地活用プランナーは、公益社団法人東京共同住宅協会が認定している民間資格です。資格を取得するには同協会の認定試験を受ける必要があります。
一般的な法令知識だけでなく、土地活用についての実践的な知識を習得できることから、土地活用プランナーの資格は不動産業界や建築業界でニーズがあります。
受験者の傾向としては、すでに不動産や建築など関連する業界に勤務している30代から50代の中堅・ベテラン社員が多く、スキルアップして仕事に活かせる資格として受験する割合が高くなっています。
土地活用プランナーの受験者が勤めている業界は、「不動産業界」が50%ともっとも多く、次いで「建設業」の25%と併せて全体の約8割を占めています。以降は金融業やサービス業がそれぞれ5%となっています。なお、「大家業」も5%となっており、土地や不動産のオーナーが勉強のために受験されているようです。
また、受験者にはすでに別の不動産関連の資格を保有している場合も多く、「土地活用のプロ」として業務の幅を広げ、土地オーナーからの信頼を得ることができるダブルライセンスを目指しているようです
受験者の保有資格(回答2,989人/複数回答可)
資格 | 人数 |
---|---|
宅地建物取引士 | 1,808人 |
FP(ファイナンシャル・プランナー) | 1,080人 |
賃貸不動産経営管理士 | 658人 |
管理業務主任者 | 378人 |
建築士 | 184人 |
不動産コンサルティングマスター | 161人 |
マンション管理士 | 121人 |
行政書士 | 105人 |
不動産鑑定士 | 49人 |
司法書士 | 7人 |
その他 | 245人 |
このように専門的な知識を持った「土地活用プランナー」は、土地活用の相談相手としてとても信頼できる資格職といえるでしょう。
2.土地活用プランナーの専門知識
土地活用プランナーにはどのような専門知識が期待できるのでしょうか。
ここでは、土地活用プランナーが資格認定を受けるために必要とされている、以下の知識についてご紹介します。
- 法令知識
- 資金計画・税務の知識
- 建築・設備の知識
2-1.法令知識
土地活用プランナーは、土地活用に関連する法律を理解しています。
特に民法については、アパート・マンション経営に関わる賃貸借や借地借家法から、売買・請負・委任の契約、債務不履行と契約解除、債権の担保、相続まで相談できるでしょう。
また、不動産登記法、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)、住宅瑕疵担保履行法、都市計画法、建築基準法などについても一通りの理解があります。
なお、アパート建築に関する建築基準法については、以下の記事でも解説しています。
2-2.資金計画・税務の知識
賃貸経営などの土地活用では、事業としての資金計画や税務処理の知識が必要になります。
土地活用プランナーは、資金の準備やアパートローンについて、アドバイスしてくれるでしょう。
また、税務処理では、賃貸住宅の経営に関連する税金や、相続税・贈与税の対処の仕方、不動産を保有・譲渡・取得した際に関わる税金について指導してくれます。
土地活用に関する税額の計算や節税対策といった実践的なこともサポートしてくれるはずなので、ぜひ相談してみましょう。
なお、土地活用の利回りについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
2-3.建築・設備の知識
土地活用プランナーには、建築や設備などの専門知識も備わっています。
建築物を建てる環境から、建築構造や耐震について、あるいは建築物の各種設備まで知っています。
さらに、土地活用にまつわる市場動向といったマーケティングや、土地活用のパートナー選び、事業計画書の作り方、事業収支計画の見方、近隣対策、竣工後の賃貸管理や建物管理のコツなどを具体的に教えてくれます。
土地活用で不動産ビジネスを始める際には、とても頼りがいがある相談相手となるでしょう。
アパートの建築構造については、以下の記事でも解説しています。参照にしてみてください。
3.土地活用プランナーに相談するメリット
プロの土地活用プランナーは、豊富な専門知識を持ち、実務にも精通しています。土地活用に関して最良の相談相手となりえますが、ここでそのメリットを整理しておきましょう。
- 専門的な知識でアドバイスしてもらえる
- 最適な土地活用プランを提案してくれる
- アフターサポートが充実している
3-1.専門的な知識でアドバイスしてもらえる
土地活用プランナーの資格は、一定水準以上の専門知識を備えていることの証明です。
土地活用はもとより、相続や税金、法律、金融、建築などの知識に長けています。
専門知識を持つプロから土地活用のアドバイスがもらえることは何よりのメリットです。
3-2.最適な土地活用プランを提案してくれる
専門知識だけでなく、土地活用プランナーは実践的な土地活用の方法を分かっています。
活用したい土地の条件を判断し、オーナーの意向もくみ取って、最適なプランを計画立案してくれるでしょう。
3-3.アフターサポートが充実している
土地活用で賃貸経営などを始める場合、土地活用プランナーは経営の収支や建物の管理などについても企画段階から検討します。計画プランの提出やパートナー選びだけでなく、竣工後の相談にも応じてくれるでしょう。
また、土地活用プランナーはADRの調停⼈基礎資格として認められます。ADR(Alternative Dispute Resolution)とは、日本語で「裁判外紛争解決手続」(調停)の意味で、裁判所の訴訟手続きによらずに民事トラブルの解決を図る手続きのことです。
出典:土地活用プランナー「ADRの概要と活用方法」
通常、弁護⼠でない者が報酬を得て法的なトラブルに介⼊することはできせんが、⼟地活⽤プランナーは研修を受講することで調停⼈としての要件を満たすことができます。
もし、土地のオーナーと土地活用事業者や賃貸入居者との間でトラブルが起こった場合、ADR登録のある土地活用プランナーであれば、解決のための相談や調整業務に当たることができます。
このように、アフターサポートの充実した土地活用プランナーであれば、安心して相談できるでしょう。
なお、アパート経営の相談先については、以下の記事でも解説しています。
4.土地活用プランナーに相談する際のポイント
さて、実際に土地活用プランナーに相談したい際には、意識しておきたいポイントがあります。
以下が、そのポイントです。
- 信頼できるプランナーかどうかを確認する
- 相談前に自分の目的や希望をまとめておく
- 複数の土地活用プランを比較検討する
4-1.信頼できるプランナーかどうかを確認する
土地活用プランナーに相談を依頼する場合は、不動産会社から紹介してもらう方法があります。
また、アパートやマンションを建てて賃貸経営を考えたい場合は、ハウスメーカーや建築会社などに土地活用プランナーの資格を持った社員が在籍していることもあるので、確認してみるのも良いでしょう。
どちらの場合も、名刺に「公益社団法人東京共同住宅協会認定 土地活用プランナー」の名称が名刺に記載されているか、あるいは顔写真入りの「土地活用プランナー 認定証」を持っているかで確認できます。
土地活用プランナーを名乗るには、資格認定している公益社団法人東京共同住宅協会への登録が必要です。認定試験を合格しただけでなく、さらに建設業または不動産業に2年以上従事しているなどの要件を満たして登録されます。
出典:土地活用プランナー「認定登録について」
信頼できるプランナーであるかどうか確認してください。
4-2.相談前に自分の目的や希望をまとめておく
相談する土地活用プランナーを探す前に、土地活用の目的や希望をまとめておくことが重要です。
例えば、土地活用の目的としては、以下のものが多く見受けられます。
- 相続税対策
- 建て替え(老朽化)のため
- 安定収入を確保したいため
- 節税対策(固定資産税、所得税など)のため
- 親族に承継したいため
- 老後の収入対策のため
土地活用の目的やビジョン、希望、イメージなどがあれば、相談する前にまとめておきましょう。
漠然とした希望でも、経験豊富な土地活用プランナーであれば、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。専門家に相談することで自分の考えを確認でき、最良の土地活用プランが期待できます。
4-3.複数の土地活用プランを比較する
土地活用を検討するには、複数の企業からのプランを比較しましょう。
土地活用プランナーに相談する際は、複数のハウスメーカーや建築会社などに土地活用プランを請求しましょう。会社によって得意な工法やジャンル、竣工後の管理体制の充実度などが異なります。それぞれの特徴を教えてもらえば、判断しやすくなります。
また、提案されたプランの建築費の見積り、収支計画などの内容についても意見してもらうと良いでしょう。
土地活用プランナーと一緒にプランを比較すれば、最適な土地活用の方法を選択することができるでしょう。
5.土地活用プランナーに相談して最適な土地活用を
土地活用の専門家である土地活用プランナーは、相談相手として頼れるパートナーです。もし、土地活用の方法や資金の準備、節税対策などのアドバイスがほしい場合は、相談してみることで最適な土地活用をサポートしてもらえます。
なお、「HOME4U 土地活用」では、土地活用会社をご紹介しています。土地の情報を入力することで、土地活用をサポートする企業を見つけられます。
土地活用プランナーに相談するメリットは以下の3つです。
- 専門的な知識でアドバイスしてもらえる
- 最適な土地活用プランを提案してくれる
- アフターサポートが充実している
詳細は「土地活用プランナーに相談するメリット」をご一読ください。
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