北区でアパート建築するならどこに依頼する?おすすめ建築会社と気になる条例

アパートなどの集合住宅建築にあたって、北区は23区内でも条例や規制が厳しいことで知られます。条例に従ってアパート建築をして経営をするには、建築を北区の事情に詳しい建築会社やハウスメーカーに頼めると安心です。
そこで本記事では、北区のアパート建築について、おすすめのハウスメーカーやアパート建築のコツを紹介します。
この記事を読むと、
- 北区でのアパート建築ではニーズの把握が難しい
- 北区でのアパート建築は「HOME4U土地活用」の活用から!
といったことがわかります。
北区でのアパート建築について不安や悩みがある方は、本記事をご覧になった上で、「HOME4U(ホームフォーユー)土地活用」でプラン請求をしてみることをおすすめします。
建てたい土地や予算から、どんなハウスメーカーに依頼すればいいのかが複数社一括で比較できます。
この記事の内容
1.北区でのアパート建築費目安
北区は都内最多のJR駅を抱える都心へのアクセスに優れた立地です。通勤通学に便利なことから賃貸需要も多く見込まれるエリアといえるでしょう。
まずは、北区ではアパートをいくらで建てられるか、建築坪単価相場と北区エリアでの傾向を解説します。
1-1.アパート建築費と坪単価相場
アパート建築費は、おおよその金額を坪単価相場によって算出することが可能です。坪単価相場は構造別で差があります。
アパート構造別 建築費坪単価の相場一覧 | |
---|---|
木造 | 坪当たり77万~100万円 |
軽量鉄骨造 | 坪当たり80万~100万円 |
重量鉄骨造 | 坪当たり90万~120万円 |
鉄筋コンクリート造 | 坪当たり90万~120万円 |
※HOME4U調べ
アパートの構造は、建築規模によって最適なものが変わります。狭小地などに建てる場合は、設計自由度の高い木造建築がよいでしょう。一方、規模が大きい場合におすすめは鉄筋コンクリート造です。減価償却期間も長いため、初期費用は高くなっても長期的に安定運用が目指せます。
延床面積150坪の場合の坪単価相場から概算する建築費目安は木造が7,700万~1億円、鉄筋コンクリート造が9,000万~1億2,000万円です。これに諸費用などがかかります。
1-2.北区でのアパート建築費の傾向
北区のアパート建築では、快適な居住性の確保が求められます。そのため、規模によっても異なりますが、自転車置き場の確保や廃棄物保管場所の設置などが条例で細かく定められています。
建築費は相場と相違ない場合でも、居室以外のスペースの確保が必要なため、利回りは低めの見込みになるかもしれません。
また、災害対策も建築時に検討が必要です。耐火性能や耐震性能の高い建材を採用する場合は、建築費は相場より高くなることもあるでしょう。
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2.北区でのアパート建築にかかわる条例と補助金
北区では一定規模以上の共同住宅(アパート等)を建てる場合、「一層質の高い街づくりを推進する」ための条例にのっとって建築を進める必要があります。
また、古くからの住宅街も多い北区では、建て替えで利用できる補助金もあります。ここでは、北区のアパート建築にかかわる条例と補助金を解説します。
2-1.北区のアパート建築にかかわる条例
北区では、集合住宅の建築に関して、主にファミリー層が安心して住み続けられる住環境整備を促進する目的で、「集合住宅の建築及び管理に関する条例」を制定しています。この条例には「北区ワンルーム形式集合建築物の建築に関する指導要綱」の内容も含まれています。
紛争予防も目的としている条例のため、標識の設置、近隣の説明などを求めているほか、管理に関する決まりや家族向け住戸の設置などを定めた内容です。
また、高さが10メートルを超える(第2種低層住居専用地域では軒の高さが7メートル超)場合に適用される「中高層紛争予防条例」もあります。これは、決まった期間内に近隣への説明と申請等の手続きを求めているものです。
参考:『北区|「集合住宅の建築及び管理に関する条例」の概要』
参考:『北区|中高層建築物について』
2-2.北区のアパート建築で利用できる補助金
北区でのアパート建築では、建て替え工事のケースで使える補助金などがあります。
事業名 | 内容 | 対象 |
---|---|---|
木造民間住宅耐震建替え工事事業 | 耐震性の低い木造住宅を対象に、耐震建て替え工事の一部を助成するもの。 | 整備区域内または東京と建築安全条例第7条の指定された区域内にあるもの。解体建築物の階数が2以下で地階を有しないもの等。 |
不燃化特区内の支援制度 | 都内にある木造住宅密集地域のうち、特に重点的・集中的に改善すべき地域を対象に、不燃化を図る老朽建築物の除却、建て替え等をサポートする。 | 十条駅周辺地区、志茂・岩淵地区、赤羽西補助86号線沿道地区での建て替え等 |
北区の集合住宅への助成制度は、新築を対象としてものよりリフォームを対象としてものが充実しています。
参考:『北区|木造民間住宅耐震建替え工事事業』
参考:『東京都都市整備局|不燃化特区の制度』
3.北区でのアパート建築に強い10社
ここでは、北区でのアパート建築に強い、おすすめのハウスメーカーを10社紹介します。
ハウスメーカーがたくさんあって選べないという方は「HOME4U 土地活用」の利用がおすすめです。本記事での基本情報を踏まえたうえでベストな企業を探してみてください。
3-1.東京セキスイハイム株式会社
「ハイムメゾン」は、セキスイハイムの技術力をもってローコスト化、工期短縮、品質安定を可能にした賃貸住宅です。
また、ユニット工法を採用しているため、トレーサビリティシステムによる建物情報の管理も行っており、長期の運用の中で万が一が発生しても対処が可能な体制を整えています。
ハイムメゾンは賃貸物件として強みとなる防犯性能も重視。そのほか、在宅ワークにも対応する間取りプランなどにも対応し、入居希望者に選ばれる賃貸経営の基盤とできるでしょう。
東京セキスイハイム株式会社の詳細はこちらで紹介しています。
3-2.株式会社ATC
株式会社ATCは建築資材や新工法の開発から設計施工、賃貸事業のサポート相談までを担う建築関連企業です。
鉄骨建材の自社工場をもち、自社製品を利用したアパート・マンション建築で、初期費用を抑えたアパート経営が実現できます。設計から積算、建材の発注に至るまで一貫したシステムを採用しているため工期の短縮も図れ、スムーズに経営を始められることもポイントです。
また、賃貸事業をサポートする体制も整えています。相続税などの税金対策を踏まえた土地活用の相談にも対応しており、建て替えでも強い味方となる企業です。
株式会社ATCの紹介はこちらもご覧ください。
3-3.株式会社セレ コーポレーション
株式会社セレ コーポレーションはアパート専門のハウスメーカーとして、賃貸物件のメインターゲットとなる若年層への訴求力に優れた物件建築の提案を強みとしています。
提案する「圧倒的な差別化空間」は、選ばれる物件としてアパート経営を長期安定に導けるでしょう。近年、働き方改革などの影響で多様化するライフスタイルにもマッチする間取り提案が可能です。
また、耐久性・高耐候な独自建材の使用も、長期的な安心材料となるでしょう。
株式会社セレ コーポレーションの詳細はこちらで紹介しています。
3-4.住友不動産株式会社
住友不動産は大規模な都市開発や超高層オフィスビルなども手掛ける企業です。賃貸住宅では、木造建築を中心に提案。木造の強みである短工期、低コストでアパート経営が始められます。
木造建築においても耐火性、耐震性に優れたアパート建築が可能です。また、木造による居住快適性も確保されています。断熱性の高さのほか、遮音性に優れた技術を採用しているため、選ばれる賃貸物件での経営が可能です。
住友不動産株式会社についてはこちらのページもご覧ください。
3-5.株式会社アヴェントハウス
株式会社アヴェントハウスでは、集合住宅建築に鉄骨プレカット・システム「JFEフレームキット」を採用、木造の設計自由度と鉄骨の耐久性を併せ持つ構造で、長期安定のアパート経営を支える資産となります。
耐震性、耐風性に優れたブレースパネルを組み合わせることで、さらに災害にも強い建物となり、賃貸住宅の価値を高めます。
アヴェントハウスは40年以上のアパート管理実績を誇る独立系管理会社から生まれた建築会社。建築後もグループの総合力でアパート経営を支えてくれます。
株式会社アヴェントハウスの詳細はこちらもご覧ください。
3-6.パナソニック ホームズ株式会社 東京支社
高層ビルの耐震技術を応用した地震に強い鉄骨構造を採用したアパート建築を手掛ける建築会社です。住宅街の多い北区のアパート経営では、耐震性の高さが大きなアドバンテージとなりえます。
賃貸専用集合住宅シリーズのバリエーションも豊富です。立地にマッチしたグレード、構造を選べるだけでなく、建物の規格も15センチ単位のモジュールとなっており、通常より大きく空間どりができます。
パナソニック ホームズ株式会社の詳しい紹介はこちらもご覧ください。
3-7.大東建託株式会社
大東建託株式会社では近年、災害に強い賃貸住宅開発にも積極的に取り組んでいます。水害発生の後の在宅避難を想定した「防災配慮型賃貸住宅」や、外からの力(地震)に強い2×4工法を採用。首都直下型地震発生の可能性が叫ばれる中、賃貸住宅にも求められる災害への対応力に優れています。
また、大東建託は、経営後のサポート体制も充実。変動リスクに対応する一括借り上げ方式を採用しています。
大東建託株式会社の詳しい情報はこちらのページでも紹介しています。
3-8.株式会社木下工務店
株式会社木下工務店は、ガレージハウスを主力商品としてニーズの高い賃貸集合住宅提案を行う企業です。
ガレージハウスはファミリー層からのニーズも高く、長期入居も期待できます。北区での賃貸経営にもマッチしやすいでしょう。
また、環境配慮型住宅、ZEH賃貸にも力を入れています。ZEHは断熱性能の高い建材やエネルギー消費量を抑える設備の導入で、居住空間の快適性も確保でき、賃貸物件としても人気です。
株式会社木下工務店の賃貸住宅ラインアップはこちらでも紹介しています。
3-9.旭化成ホームズ株式会社
旭化成ホームズの「へーベルメゾン」は耐震性能、耐火性能に優れており、地震や火災などの防災力の高さに定評がある賃貸ブランドです。浸水被害にも対応力を発揮し、早期の復旧も可能にしています。
また、旭化成ホームズには、多様なライフスタイルに対応するコンセプト賃貸シリーズが数多くあります。共働き世帯向けや子育て世帯向けの間取りをもつシリーズなど、選ばれる賃貸物件の建築が可能です。
旭化成ホームズの詳しい情報はこちらのページでも紹介しています。
3-10.積水ハウス株式会社 東京北シャーメゾン支店
積水ハウス株式会社の賃貸住宅シリーズ「シャーメゾン」が重視しているのは、プライバシー確保の機能です。設計の工夫だけでなく、騒音問題を解消する高遮音床システム「シャイド」の採用によって居住空間のプライバシーに配慮できる賃貸集合住宅を提案しています。
入居希望者は集合住宅の音漏れに敏感です。こうした強みを生かすことで、選ばれる賃貸集合住宅となりえます。
また、シャーメゾンで採用する独自の鉄骨構造は、過去の巨大地震での全半壊ゼロの実績があり、長期運用が基本のアパート経営の安心材料となるでしょう。
積水ハウス株式会社の詳しい紹介はこちらもご覧ください。
4.アパート建築前に知っておきたい北区の賃貸市場データ
アパート経営を成功させるアパートを建築するには、事前の情報収集が大切です。本章では、アパート建築前に知っておきたい北区のデータを紹介します。
4-1.北区の人口推移
北区の人口は357,330人、世帯数は206,560世帯(2023年10月1日現在)です。うち、単身者世帯が5割以上を占め、平成25年時点では持ち家率は38.2%となっています。
ただし、北区では「北区都市計画マスタープラン」を策定し、地域のきずなづくりに併せて、子育て世帯、若年層の定住化を図っています。そのため、賃貸需要はファミリー向けの物件を強化していく傾向にあります。
参考:『北区|世帯と人口』
4-2.北区で人気の間取り
北区では、分譲・賃貸含め、7割以上が共同住宅(集合住宅)に住んでいることから、賃貸も区分マンションの供給率が高い傾向にあります。
また、平成5年より「住宅マスタープラン」を策定して以降、地域の住宅問題に取り組んでいる北区では、ファミリー層の定住化を命題としています。コミュニティの発達に対しての施策も充実しており、ファミリー世帯の需要を高まっていくことが予想されます。
こうした背景もあり、ファミリー層の賃貸ニーズもある程度期待できるといえるでしょう。ただし、都心へのアクセスに優れていることから単身者向けのニーズも期待できるエリアです。ニーズにマッチしたアパートを建築するには、プロの意見を取り入れるとよいでしょう。
参考:『北区|北区都市計画マスタープラン2020』
4-3.北区の家賃相場
北区は東京都全体の家賃相場と相応の家賃設定といえます。東京都の家賃相場を間取り別にまとめました。
1R | 1K | 1LDK | 2LDK | 3LDK | 4LDK | 5LDK |
---|---|---|---|---|---|---|
69,993 円 | 73,631 円 | 148,962 円 | 198,202 円 | 245,025 円 | 282,717 円 | 329,856 円 |
※HOME4U調べ(2023年9月)
北区ではファミリータイプ住戸の拡充を促す条例を制定していることから、単身者向け間取りにおいて東京都全体の相場よりも高い傾向にあります。
4-4.北区の利便性
北区は東京都の市区町村一11のJRの駅を抱えています。JR山手線、京浜東北線、埼京線のほか、東京メトロ南北線、都営三田線、都電荒川線が乗り入れており、都心の主要駅へのアクセスも20分圏内と交通網が充実しているエリアです。
また、行政が主導して子育て世帯の定住化促進へ動いていることから、公園の充実、施設の拡充など住環境としても落ち着いていて賃貸人気は安定的といえるでしょう。
4-5.北区の開発予定
北区では十条駅や赤羽駅で再開発事業が進められています。鉄道の高架化や街路の整備に併せて商業エリアの整備も進んでおり、住みよい街へと進化し続けています。ほかにも、道路整備事業などが進んでいるエリアもあり、北区全体の利便性がいっそう増すことが予想されます。
5.北区でのアパート建築のモデルケース
アパート建築はプランの検討にもっとも多くの時間を要します。条例に合わせた設計が必要で、設計などプランが確定したら条例基づいて申請をする必要もあります。
以下では、北区でアパート建築をする場合の建築費をシミュレーションします。
<設定条件>
- 土地面積:100坪
- 重量鉄骨造 3 階建て
- 延床面積:180坪
- 坪単価:98万円
<アパート建築費シミュレーション>
アパート建築費:1億7,640万円=180坪×98万円
諸費用:3,528万円=1億7,640万円×20%
初期費用(新築総費用):2億1,168万円
重量鉄骨造の災害対策が施されたアパートの建築シミュレーションです。
6.北区でのアパート建築の依頼先の見つけ方
北区でのアパート建築では、条例をしっかり把握したうえでの設計が求められます。本章では、北区でのアパート建築で安心できるハウスメーカーの選び方を解説します。
6-1.耐震・耐火、災害対策技術の高いハウスメーカー
東京都内での新築では耐震性、耐火性が求められます。建物の耐震技術は、各ハウスメーカーがしのぎを削ってオリジナリティを打ち出している分野です。
ハウスメーカーを選ぶ際は、耐震性能・耐火性能の技術力をチェックすることがポイントです。各社耐震性能へのアプローチの仕方は違います。こうした技術を比較検討することで知見を広げ、最適な方法が見つけられるでしょう。
6-2.狭小アパート実績の多い建築会社
古くからの住宅街も多い北区では、エリアによっては狭小地にアパート建築を検討するケースもあるでしょう。
狭小アパートの場合、北区の集合住宅の建築及び管理に関する条例の対象とはなりません。この場合、設計時に注意したいのは建築基準法です。法律にのっとって土地を効率的に活用するには、設計力の高い企業、設計に対応できる柔軟な構造が必要になります。
狭小アパートの検討では、狭小地でのアパート建築実績を材料に比較検討するとよいでしょう。
6-3. 経営サポートが充実している企業
アパート経営は常に空室リスクと隣り合わせです。そのほか災害リスク、修繕リスク、家賃滞納リスクなど、さまざまなリスクヘッジが必要となります。しかし、リスクへの対応はオーナーだけでは不十分になりがちです。
そこで検討したいのが、地元」の不動産事情に詳しい管理会社に管理を依頼することです。ハウスメーカーは、管理も委託できる体制を整えている企業が多くあります。建築後の経営サポート体制も一緒に比較することもおすすめです。
6-4.一括プラン請求で複数のプラン比較がおすすめ
アパート建築はケースによって最適なプランは全く異なります。依頼する企業によっても提案されるプランは違うものです。それぞれ、自社の強みを生かしたプランを提示してきます。
建築プランを確定するには複数のプランの比較検討がおすすめです。建築プランを比較検討することで、所有地の最適な方法がみつけやすくなります。
プラン請求には、簡単な項目入力で安心の大手企業からプランを請求できる「HOME4U 土地活用」の活用がおすすめです。最大10社からプロによる具体的なプランを取り寄せられます。
アパート建築費の相場は以下の通りです。
- 木造:77万~100万円
- 鉄骨造:80万~120万円
- 鉄筋コンクリート造:90万~120万円
北区ではこれより若干割高となるケースも多いでしょう。詳しくは「北区でのアパート建築費目安」で解説しています。
北区でのアパート建築には、区の条例と地域の特性を熟知した企業を選べると安心です。例えば、以下のようなポイントで選びます。
- 耐震・耐火、災害対策技術の高いハウスメーカー
- 狭小アパート実績の多い建築会社
- 経営サポートが充実している企業
選び方については「北区でのアパート建築の依頼先の見つけ方」をご一読ください。また、おすすめのハウスメーカーを「北区でのアパート建築に強い10社」で紹介しています。
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