アパート経営者向け!駐車場トラブル事例と解決法&予防策

本記事では、アパート駐車場でのトラブルの事例と解決方法について解説しています。
また、トラブルを起こさないために大家ができる予防策についても説明しています。
この記事を読むと
- アパートの駐車場で発生しやすいトラブルの事例
- アパートの駐車場で起きたトラブルの解説策
- アパートの駐車場でトラブルを起こさないための予防策
といったことが分かります。
この記事の内容
1. 駐車場で発生しやすいトラブルの事例& 解決策と予防策 一覧
駐車場で発生するトラブルの多くは「入居者間」で発生します。
ここでは特に発生しやすいトラブルの事例と解決策をまとめて簡単にご紹介します。
事例 | 解決策 | 予防策 | |
---|---|---|---|
はみ出し駐車 「自分のスペースに知らない車が停まっている!」 |
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無断駐車 「白線を超えて駐車された!」 |
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幅寄せ 「隣の車が白線ギリギリに停めてきた!」 |
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物損事故 「知らない間に自分の車が傷つけられた!」 |
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この中でも特に起きやすいトラブルは「無断駐車」です。
特に私有地の場合、公道とは違って道路交通法での処罰対象外になり警察が動きづらいのでオーナーが対応することになります。
しかしあまり強硬な対処をすると「違法行為」とみなされてしまうことがあり注意が必要です。
また状況によって「無断駐車しやすい駐車場であることが問題」と管理責任を問われることもあるため事前に対策をしておくことは不可欠となるでしょう。
また「駐車場」以外の入居者トラブルについて確認したい方は下記をご覧ください。
2.【詳細解説】アパートの駐車場トラブル解決策と予防策
トラブルの種類によって、解決策や予防策は異なります。
以下では、駐車場トラブルごとに解決策や予防策を詳しくまとめました。
2-1.知らない車に停められた! | 無断駐車
知らない車が敷地内に無許可で駐車されている場合は、「無断駐車」に該当します。
場所によっては通行の妨げになったり、他の利用者が車を停めづらくなったりと別のトラブルにも発展しかねません。
短い時間だからと放置せず、適切に対応することが大切です。
2-1-1.「無断駐車」が起きた場合の解決策
基本的には
「管理会社に連絡をする」
のが最適です
自分で対処するのではなく、一旦管理会社に対応を任せましょう。
無断駐車がアパート敷地内に駐車されている場合は「道路交通法違反」「刑法上の住居侵入罪(刑法130条前段)」に該当しないため、警察による手助けは期待できません。
・管理委託会社がいない場合
持ち主を特定して警告します。
運輸支局で手続きをすれば持ち主の情報を調べることができます。
・解決しない場合
民事訴訟を起こす。
土地を明け渡してもらう判決を得たうえで、車を強制撤去する手続きが可能です。
2-1-2.「無断駐車」の予防策
主な予防策として
- 「無断駐車場のポスターを貼る」
- 「カラーコーンを設置する」
- 「防犯カメラの設置」
等があります。
防犯カメラの設置は、大変有効です。
無断駐車を心理面から防げるほか、大きなトラブルに発展した際の法的証拠にもなります。
ただし、設置や運用に一定の費用がかかるため、コストがかかります。
コストが気になる場合は「ダミーカメラ」も一定の効力があるため、検討してもよいでしょう。
2-2. 白線を超えて駐車された! | はみ出し駐車
はみ出し駐車は、日常的に起こりやすい駐車場トラブルです。
具体例を挙げると「隣の車が駐車スペースから大きくはみ出ていて、車を停められない」といった内容のものです。
2-2-1.「はみ出し駐車」が起きた場合の解決策
基本的には
「管理会社に連絡をする」
のが最適です
自分で対処するのではなく、一旦管理会社に対応を任せましょう。
オーナーが直接対話する形式をとるとトラブルの原因になりやすいため、第三者をいれて話すことが大切です。
またアパートの駐車場が歩道や車道に面している場合には、公道に車の頭がはみ出してしまっていることもあります。
この場合は道路法違反にあたる可能性が高く、警察への相談も可能になります。
2-2-2.「はみ出し駐車」の予防策
主な予防策として
- 事前に文面で伝えておく
- 駐車場の巡回を実施する
等があります。
住人と駐車場の契約を締結する際に「はみ出し駐車」についての注意喚起を記載し、契約書面などで明確に伝えておくことが大切になります。
2-3.隣の車に白線ギリギリで停められた! | 幅寄せ駐車
幅寄せ駐車とは、駐車スペースに引かれている白線の左右どちらか限界まで寄せて駐車してある状態をいいます。
駐車スペースが狭まるため、幅寄せされた側の人もまた片側に寄せて停めざるを得なくなり、さらに不満を覚える住民が増加する可能性が高いです。
2-3-1.「幅寄せ」の解決策
正直なところ、幅寄せに対しての根本的な解決策はありません。
しかし、幅寄せをしている本人が他人に迷惑をかけていることに気づいていないケースが散見されます。
したがって幅寄せ駐車が続く場合には、困っている住人がいることを該当の住民に伝えることで解決する場合があります。
ただし、管理会社がいる場合にはオーナーからではなく、管理会社から伝えてもらうのがよいでしょう。
2-3-2「幅寄せ」の予防策
主な予防策として
- 前もってゆとりのある寸法にする
- 注意喚起のポスターを掲示する
- 定期的な巡回をする
等があります。
駐車場の区画を決めるとき、ある程度ゆとりのある寸法にするのがおすすめです。
境界線をU字型にするのもよい方法でしょう。車を白線ギリギリに停めたとしても、境界線がU字型になっていれば車間に余裕があるため安心して駐車できます。
管理を委託している場合には、予防対策自体を管理会社に任せることも可能です。
2-4.知らない間に傷つけられた! | 物損事故
アパートの敷地内で住人の車が知らぬ間に傷ついていたり、へこんでいたりすることがあります。
ドアパンチと称される「ドアを開けたら隣の車に当たってしまう」事例は、特に頻繁に起こりやすいです。
こうした「物損事故」は、当てた側の申し出があれば当事者間の話し合いで解決することがほとんどですが、誰からの申し出がない場合もあります。
2-4-1.「物損事故」が起きた場合の解決策
一般的に物損事故は賃貸借契約書に『免責事由』が記載されているため、オーナーサイドまで責任が追求されません。
警察からの要請があれば監視カメラのログを渡すなどの対応のみを行います。
2-4-2.「物損事故」の予防策
主な予防策として
- 事前に注意喚起をする
- 防犯カメラの設置
等があります。
あて逃げが頻発する地域であれば、事前に住人に対して注意喚起を促すことはできるでしょう。
例えば、ドライブレコーダーの設置を推奨する、車にはカバーを付けることを推奨するなどの対応が考えられます。
大手管理会社を一括比較!
駐車場でトラブルが発生した際には、信頼できる管理会社がついているとトラブルの早期解決に繋がるため、比較してから選ぶことが大切です。
下記のボタンから、複数の管理会社からの提案を受けることが可能です。
3.警察に相談!?アパート駐車場のトラブル相談先
アパートの駐車場でトラブルが発生した際の相談先は大きく分けて2つです。
- 管理会社
- 警察
ご自身のアパート内で起きたトラブルであっても、自分自身で対応しようとすると新たなトラブルを招くことになるので避けましょう。
3-1.管理会社
多くの場合、駐車場で発生するトラブルは「民事トラブル」です。
警察が介入できない場合が多いため、まずは困ったら管理会社に相談しましょう。
3-2.警察
警察が介入できるのは、「車上荒らし」や「駐車スペースを超えて公道まではみ出している違反駐車」などが該当します。
検討もつかない場合には、弁護士などに相談してみるのもよいでしょう。
4.解決方法を含めてプロに相談がおすすめ
駐車スペースが狭いことからのトラブルで、もしも近場に土地を所有しているなら別途駐車場経営することで解消します。
駐車場経営を含めた幅広い解決方法をお望みの場合は「HOME4U 土地活用」をご活用ください。ご所有の土地にあった活用プランを、最大10社から取り寄せできます。
アパートの駐車場トラブルは原則、対応を管理会社に依頼するのがおすすめです。
やむを得ずオーナーが対応する際には、更なるトラブルにならないよう、会話内容を書面に残すなどの注意が必要です。
一番の対処法は、事件が起きにくい駐車場にすることです。
防犯カメラやダミーカメラの設置など、事件が発生しづらい環境づくりに配慮しましょう。
駐車場で発生しやすいトラブル事例は大きく4つあります。
- 無断駐車
- はみ出し駐車
- 幅寄せ駐車
- 物損事故
事例の詳細や解決策、予防法の詳細について詳しく知りたい方は「1. 駐車場で発生しやすいトラブル | 解決策と予防策一覧」をご一読ください。
- 原則、管理会社
- 必要に応じて警察
へ相談するとよいでしょう。
詳細については「3.警察に相談!?アパート駐車場のトラブル相談先」をご覧ください。
アパート内で起こるトラブルには、一般的に管理会社へ対応を依頼します。
駐車場で起きやすいトラブルとその解決方法を押さえておくことで、いざという時に明確な対応ができるでしょう。
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