【建築事例】売却を急遽取りやめ土地活用を決意。あっという間に人気不動産オーナーに/山口県下松市
今回の物件は、山口県下松市にある2LDK/4戸の紹介です。
オーナーのhaniwaさん(仮名)は、お爺さまの代から所有していた土地を売却しようと思っていたものの、お父さまから「残したい」との声を受け土地活用を決断しました。神奈川在住ながらも、遠く離れた山口県の物件のオーナーをされています。売却から急遽土地活用をした経緯や、土地活用を振り返って思うことについて、今回お話を伺いました。
- 年代:50代
- 土地活用のきっかけ:祖父の土地を活用したい
【物件情報】
- 場所:山口県下松市
- 土地面積:100坪
- 構造:軽量鉄骨2階建て
- 間取り:2LDK4戸
- 竣工年月:2023年完成
- 建築メーカー:セキスイハイム
- 建築費:5,001万円~7,000万円
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やっぱり売るのは寂しい
――土地活用をするに至った経緯をお聞かせいただけますか。
山口県下松市の土地は祖父の代からのものです。私が中学3年生の頃、横浜市に引っ越しまして、それ以降、家はずっと人に貸していました。数年前にその方が出ていかれたのを機に、また貸そうかという話になったものの、さすがに古くて貸すには向かないし、かといって空き家のまま放置しておくのも犯罪や家事の心配もあり、200 万円くらいかけて解体しました。「土地を売っちゃおう」となって、買いたいという方も現れたんです。
だけど、うちの親父が「やっぱり売るのは寂しい」と言うので(苦笑)。ならアパートでも建てようかと考えました。購入希望の方にも事情をお伝えしご理解いただいて、今に至ります。
――お父様としてはやはり寂しかったのですね。
そうですね。やっぱり寂しかったのだと思います。もともと親父が建てた家だったこともあって、愛着もあったのでしょう。結構面積も広かったし、池もあって立派だったんですよ。現在は土地の名義は親父、物件は私自身です。
――土地の広さ100坪ですか。
アクセス的にもいいところですよ。駅まで15分ほどです。あと、今下松市はなぜか地価が上がっているんですよね。
商業施設も増えていますしね。ショッピングモールとかできたのもよかったかもしれないですね。投資している人も増えています。
ハウスメーカー選びは信用できるかどうか
――ハウスメーカー選びの決め手を教えてください。
見積りは大きい企業でいえば3社からとりました。その中でセキスイハイムにお願いしました。
決め手は、やっぱり営業の人が信頼できたこと。極端なことをいえば、お金を出せば建物は建つじゃないですか。でもその後の、経営のところについても信用できるのはセキスイハイムでしたね。
今回お願いしたのがセキスイハイム中四国なので、地元に強いのもよかったです。
実は、家賃収入見込みや利回りなどは、見積りをとった会社のなかでセキスイハイム中四国が1番悪かった(笑)。そんな中で選んだんだから不思議よね。でも、一番悪いってことは逆に言えば、それ以下にはならないってことだから。
――2階建て4部屋の間取りですが、収益面を考えると6戸という手もあったと思います。
もちろん6戸の方が効率はいいですよね。でも先のことを見据えたときに、どういう人に入ってきてほしいのかってことを考えなきゃいけないなと。やっぱりきちんとした人に入ってきてほしいわけですよね。
若くて独身でそれなりに稼ぐ力もある単身の人だったらいいのかもしれないけど、アパート自体が古くなってきたときに、どんな人が入居してくるかわからない。それで近所トラブルとか、問題につながるのも嫌だなと思ったんです。
だからこそ、最初からファミリーに入ってほしかったんですよね。その前提で広い間取りにしたところはあります。2LDKなんですが、2階がすこし広い。1階が42平米で、2階が51平米。家賃は1階と2階で差がありますが、6万円弱~6万円強です。
2024年2月現在、4部屋すべて入居していただいています。ほとんどがご夫婦などです。
ちなみに今回建てたアパートは土地を目一杯使っていないんですよ。担当してくれたセキスイハイム中四国の周南営業所課長S課長には「もうちょっと広く建てたらいいじゃん、その方がそっちも儲かるでしょ」っていったんだけどね(笑)。S課長は「大きくしても家賃に変わらない。haniwaさんが損するからやらない方がいいです」と。
――その対応は確かにすごいですね。
なんというかこっちの味方ですよね。普通に考えたらハウスメーカーなら大きく建ててって考えますよね。ほかにも、リビングのドアは2枚なんですが、当初「3枚にした方が広く見えていいんじゃないか」と提案したことがあったんです。そしたら「別に3枚にしたって家賃は変わらない。入居者も入るから大丈夫ですよ」って(笑)。
遠く離れているからこそ頑丈なものを
――今回建てたアパートは軽量鉄骨造。最初から決めていたのでしょうか。
はい。はじめから軽量鉄骨と決めていました。自分が住まないからこそ頑丈にしておきたいと思ったんです。神奈川県⇔山口県と遠く離れているので、こまめに見に行くことも難しいしですしね。打ち合わせは基本的に神奈川県ですが現地にも4~5回は行きました。
モデルハウスも見学したし、工場見学にも行きました。そういうのは好きなんです。現場を自分がなかなか見に行けないから不安払しょくにもつながりました。
セキスイハイムは工場でユニットを作って組み立てるので、しっかり品質管理されているんですよね。建てるときに組み合わせのところ使うネジとか、コンクリートの接合部分とかも、自分が詳しいこともあってしっかり見たんですが、きちんとしていました。
ユニットを作って現場に持ってきちゃえば、あとはもう置くだけだから本当にあっという間でした。雨が降らない日を狙って2日間程度で終わるんです。
すぐできるからこっちも早く貸せるのもよかったです。竣工まで4か月ほどですね。2023年の5月に竣工しました。
――物件のこだわりなどはありますか。
屋根にソーラーパネルがついていますが、じつは私が設置したんです。取り付けの打ち合わせをさせてくださいと話もしました。一括借り上げ、いわゆるサブリース契約なのでダメかなと思ったんですが、快く承諾してもらえました。
そのほかだと、2階の部屋のエアコンの室外機がバルコニーにあったのを変えてもらいました。子どもがよじ登って、事故とか起きたら大変です。担当者から業者にお願いしてもらい1階に下ろしてもらいました。
――逆にこうしておけばよかったと思うところはありますか。
次作るときは、スロープと道路の部分をきちんと確認したいなと思います。今の物件はスロープがあるんですが、一番低いところが道路と結構ギリギリ。多少猶予はあるものの、上部から子どもが走ってきたら道路に飛び出ちゃうかもしれない。「これはやめた方がいい」って伝えたんですが、完成したあとに気づいたから遅かった。だから、次に何かやるときは気をつけようって考えています。
土地活用をきっかけに得られた気づき
――これから土地活用を考えている人に対して、アドバイスなどがあれば伺いたいです。
これは自分の考えですが、この先インフレになるんじゃないか、なってほしいと思っています。そう思うと、やはり手元にお金を置いておいたらいけないなと。どこかに財産を預ける、あるいは物に変えるということが必要だと思うんですよ。株式投資もやっていますがリスクは否めません。もちろん、不動産投資にもリスクはありますが、株式に比べれば安心ですよね。
若いうちはある程度リスクをとって株式投資でもいいと思いますが、ある程度の年齢にさしかかってきたら不動産系に投資する方が正解なんじゃないかって思っています。
――古い家を取り壊して売ろう思ったところからオーナーになった土地活用。今振り返ってみていかがですか。
そこはね、よかったなと思います。当初は、神奈川県で賃貸用物件を建てる予定でしたが、計算すると、採算がそんなに変わらなかったんですよ。となると、向こう(山口県)の方が手元資金が少なく済むなと。だから逆に地方に投資した方がいいんじゃないかって思いましたね。
――土地活用を通じて、気づきがあったんですね。
そうそう。だから実は今、山口県でもう一軒建てています。竣工予定が3月末なのでもすぐですが、既に満室ですよ。今回建ててなかったら、2軒目もあっちで建てようっていう判断になってないですからね。
あとは、やっぱり、安心して貸せる人、いい人に住んでほしいからね。だから先のことも見越して、年数が経過したときにどうありたいかっていうのを考えることが大切だと思います。
(編集後記)
ご自身が住んでいるところから遠く離れた場所で土地活用をされているhoniwaさん。先のことを見据えて土地活用を進めていることが印象的でした。「築年数が経過したとき、こういう人に住んでほしいを明確にする」「自分が近くにいないからこそ頑丈に建てる」など、納得するお話が多々ありました。これから土地活用を考えている方はもちろん、売却するかどうしようか悩んでいる方にとっても参考になる内容ではないでしょうか。
※記事内の情報は全て取材当時のもの
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