【初心者向け】土地造成の基礎知識|費用・期間・内容を解説

1.土地造成の種類

1-1.整地

整地とは、建物を取り壊したり地面を平らにならして土地を整えることです。

もっともシンプルな「粗仕上げ（大きな石などを掃いて土をならすだけの整地方法）」をはじめ、駐車場経営をするのであればコンクリートを敷くなど、土地活用の種類に応じた方法で土地を整えます。

整地の費用相場などについては『【初心者向け】整地費用の相場と安くするコツ』をお読みください。

1-2.伐採・抜根

伐採・抜根は、木々が生い茂る土地を切り開いて建物を建てられる状態にするため、樹々を切り倒したり（伐採）、根元を掘り返したり（抜根）します。

土地全体の樹々をすべて伐採・抜根する必要はなく、土地活用の方針によって残す木を決めることもできます。

1-3.地盤改良

脆弱な地盤を固めるために行う、地面の改良工事です。

まずは地盤改良が必要かどうか、業者が地盤調査を実施し、必要な改良工事の内容が分かり次第オーナーに報告があります。

例えば、もともと田畑の形で使われていた湿地帯などは地盤が弱い可能性が高いので、地盤改良を必要とする可能性が高いです。

このような土地で起こりうる地盤沈下を防ぐため、地面の表層をセメント系の減量で固める「表層改良」や、建物をより強く固定するための「柱状改良工法」「鋼管杭工法」など、土地活用プランに応じた地盤改良を実施します。

1-4.土盛

高低差のある土地を均一にするため、土地を道路面と同じ高さにするための工事です。

土地の低い箇所に土を盛って地面を高くするなどの工事を行います。

1-5.土留め（土止）

土盛をした場合、高さを増した部分の土が崩壊する可能性があるため、それを食い止めるための壁を作ります。
土留め（土止）では、強度の必要性に応じて、板・ブロック・コンクリート・石などを用います。

2.土地造成の費用相場

3.土地の造成工事にかかる期間

4.土地造成の流れ

土地造成の工事の流れは以下の通りです。

＜図　土地造成の工事の流れ＞

都道府県に工事許可申請を提出するところから始まり、地盤調査に着手、問題なければ整地をして造成工事を施し、最後に残った土を処分します。

土地の所有者自身ではなく業者が行ってくれる内容がほとんどですが、念のため流れを知っておくことで、それぞれのステップが順調に進んでいるかを確認することができます。