【基礎から解説】名古屋がマンション経営に有利な理由とは?メリット・デメリットも解説

マンション経営を検討するには、名古屋は比較的有利なエリアといえます。東京、大阪に次ぐ大都市で再開発も続き、経済的にも豊かなエリアです。
この記事を読むと、
- 土地活用の動向を考えると、名古屋はマンション経営に有利である
- ただし、地域の規制や災害リスクなどには注意する必要がある
- 成功するにはエリアニーズをよく知る土地活用企業を選ぶことが必要
といったことがわかります。
なお、名古屋でのマンション経営を具体的に検討されている方は、下のフォームからご自身の土地に合った経営プランの一括請求をすることもできます。ぜひご利用ください。
この記事の内容
1.マンション経営の始め方
マンション経営とは、一棟マンション、もしくはマンションの一室を所有し、それを貸し出すことで収益を得る方法です。始める方法はマンションの所有の仕方によって変わってきますので、以下の3つのパターンについてご紹介します。
- 新築マンションを建築する
- 中古マンション一棟を所有する
- マンションの一室を区分所有する
1-1.新築マンションを建築する
まずは、新築マンション一棟を建築する方法です。
この場合は、土地の条件やエリアのニーズに基づいて建築会社から建築プランを提案してもらうことから始めます。マンション建築後は管理を担当する不動産会社などに管理・仲介を委託し、マンション経営をするのが一般的です。
新築マンション建築の特徴
- 空室リスクが比較的低い
- 高く安定した収益を期待できる
- 初期費用(建築費)が高い
1-2.中古マンション一棟を所有する
一棟マンションを所有する方法でも、新築で建築する以外に、中古マンションを購入して経営を始める方法もあります。
一般的な流れとしては、まず条件に合う物件を探し、不動産屋の仲介のもとで購入し、経営を始める流れになります。
中古マンション一棟所有の特徴
- 新築マンション一棟所有をするより初期費用は安い
- 初期費用が低いため、高い利回りを確保できる場合がある
- 修繕費が予想以上にかかるケースがある
1-3.マンションの一室を区分所有する
マンションを一棟所有するのではなく、マンションのうち一室を区分所有する方法もあります。
この場合も、不動産屋を通じて物件を探し、購入したあとに経営を始める流れとなります。マンションの一室であれば物件数比較的多く、一棟を所有するより手軽な方法ですが、収益性は一棟所有と比較して低くなります。
マンションの区分所有の特徴
- 初期費用が低く済む
- 複数のエリアに物件を所有することでリスク分散が可能
- 収益性は一棟所有より低い
2.名古屋でマンション経営をするメリット
マンションをはじめとした賃貸経営は、立地が重要な事業と言えます。そもそも賃貸ニーズがないエリアでは、マンション経営は成り立たないからです。
結論から言えば、名古屋はある程度の賃貸ニーズを見込むことができ、マンション経営にメリットのあるエリアです。その理由について、以下に詳しくご紹介しましょう。
2-1.地価が上昇傾向にある
令和4年の名古屋市の地価公示(住宅地平均価格)は約19万円/㎡で、過去からの推移を見ると平成25年から一貫して上昇が続いています。
区ごとの上昇率はさまざまですが、どの区でも上昇傾向にあることは変わらず、一部の区では全国屈指の上昇率です。このような地下の上昇は名古屋の不動産価値が上がっていることを示し、マンション経営にも有利な状況であることがわかります。
参照:地価公示(住宅地・商業地平均価格)の長期推移(市・区別)
2-2.人口や世帯数から賃貸需要が見込める
マンション経営を安定させるには、「人の集まるところに物件を持つ」ことが大切です。人が集まるところでは賃貸需要を見込むことができ、空き家リスクを抑えられるためです。
令和4年10月1日現在名古屋市の人口は約233万人です。長く転入超過により微増の傾向にありましたが、令和3年より減少となりました。ただし、賃貸需要に直接関わる世帯数は114万世帯と、増加傾向にあります。
このような人口、世帯数の増減を見ると、名古屋での賃貸需要は今後もある程度が見込める状態と考えられ、マンション経営にはメリットがあることがわかります。
2-3.所得が安定している
愛知県は、県内総生産や県民所得で全国的にも上位に位置する県です。令和元年度の県民所得では、愛知県は東京・神奈川に次いで3位。政令指定都市では、横浜市、大阪市に次いで名古屋市は3位となっています。
参照:県民経済計算(平成23年度 – 令和元年度)
そのエリアの所得が安定していることは、土地活用ではプラス条件と考えることができます。それだけ、経済的に活発であると判断できるからです。
2-4.高い利回りが期待できる
名古屋でのマンション経営は、東京と比較して物件価格が低い傾向にあるため、高い利回りが期待できるのが大きなメリットです。
利回りとは、投資した金額に対して得られた収益の割合を指します。つまり、利回りが高いと、短い年数で初期費用を回収することができます。東京と比較して地価の低い名古屋では、初期費用は比較的安く済みます。そして、賃貸需要も安定しているため堅実な家賃収入が期待できるのです。
2-5.名古屋周辺では開発が続く
開発が続くエリアは町が整備されて景観がよくなり、利便性が上がることによってより人気が集まります。
名古屋では、リニア中央新幹線開通にともなって再開発が進められており、名駅周辺や栄、伏見といったエリアでは大型商業施設やホテル、タワーマンションなどの竣工が続いています。
これらの動向は今後も続くことが予想され、それにともなって地価の上昇や人の流入が考えられます。人口が増え、活性化される都市でマンション経営をすることは収益を安定させるための最善の策で、安定した家賃収入を得やすくなります。
3.名古屋でマンション経営をするデメリット・注意点
名古屋は土地活用に有利なエリアといえますが、デメリットや注意しておくべき点も存在します。以下に、2つの注意点について紹介しましょう。
3-1.厳しい駐車場・駐輪場の設置義務
名古屋では、マンションなど共同住宅を建築する場合、条例によってさまざまな規制があります。特に駐車場や駐輪場の設置義務は厳しく、建築プランにも影響を与える部分となりますので、注意しておきましょう。
条例で制限されるのは、共同住宅の用途に供する建築物で、階数が 2 以上、かつ、住戸の数が10以上の「共同住宅型集合建築物」です。マンションであれば、該当するケースが多いでしょう。
以下の表は、駐車場の設置台数に関する規定です。
地域又は区域 | 自動車の駐車台数の 住戸の数に対する割合 |
---|---|
第一種低層住居専用地域又は第二種低層住居専用地域 | 10分の 7 |
第一種中高層住居専用地域又は第二種中高層住居専用地域 | 10分の 6 |
第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、 準工業地域、工業地域又は用途地域の指定のない区域 |
10分の 5 |
近隣商業地域 | 10分の 4 |
商業地域 | 10分の 3 |
※ワンルーム形式住戸(共同住宅型集合建築物の住戸でその床面積が30平方メートル未満のもの)を有する場合にあっては、ワンルーム形式住戸の数に2分の1を乗じた数にワンルーム形式住戸以外の住戸の数を加えた数
参照:共同住宅型集合建築物について
その他、駐輪場や緑化に関する規定や管理人に関する規定などさまざまな決まり事があります。具体的な規定や制限は土地やマンションの規模によって変わってきますので、詳しくはご所有の土地に合わせ検討する必要があります。
「HOME4U 土地活用」なら、名古屋でのマンション建築実績が豊富な企業にまとめて問い合わせができ、最大10社から、土地に合ったマンション建築プランを取り寄せることができます。
3-2.災害リスクに注意する
名古屋に限らず、土地活用において自然災害は大きなリスクとなるため、マンション経営を行う際に確認が必要です。
名古屋には大小さまざまな河川があり、洪水や浸水の被害が出やすい地域もあります。特に庄内川、矢田川、新川、天白川、日光川の5つの河川は洪水予報河川と認定されているため、その周辺地域の平地ではハザードマップなどを確認のうえ、リスクを把握しておくことが必要です。
災害リスクのある土地では必要に応じて保険を検討するなどの対策も有効となるでしょう。
4.名古屋のマンション経営に強いメーカー一覧
ここでは、名古屋のマンション経営に強いメーカーをご紹介します。代表的な7社をそれぞれの特徴や強みとあわせて解説します。
4-1.旭化成ホームズ
旭化成ホームズは戸建て住宅「へーベルハウス」、集合住宅「ヘーベルメゾン」のブランドで知られるハウスメーカー。都市型のニーズに応える中高層の建物では「へーベルビルズ」のブランド名で展開しています。
長期耐用を実現する「ロングライフプログラム」を持っているほか、安定した経営を支える30年一括借上げシステムも特徴。長きにわたり充実したサポートが得られます。
4-2.積水ハウス
賃貸住宅の「シャーメゾン」のブランドで知られる積水ハウス。低層だけでなく中高層のマンション建築にも対応しており、実績も豊富です。
また、高齢者向けの賃貸マンションやファミリー向け高級賃貸、店舗併用のマンションなど、ニーズにあわせさまざまな経営プランが可能となっています。サポート体制も万全で、長く万全なサポートを受けたい方におすすめです。
4-3. 大東建託
大東建託は、賃貸管理や仲介力に定評を持つ企業です。賃貸住宅管理戸数・賃貸仲介件数・住宅供給戸数では連続1位を獲得しており、圧倒的な実績から生まれるノウハウが強みです。
商業施設やテナントを入れたマンションなどさまざまな土地活用に対応しているため、名古屋のようなエリアによってニーズが異なるような場所でも土地のポテンシャルを引き出すことが期待できます。
4-4.大和ハウス
大和ハウスは国内ハウスメーカー屈指の実績がある企業で、土地活用のノウハウも豊富。さまざまな構造での建築が可能で、低層から高層のマンションまで建築できる対応力を持つほか、賃貸併用や店舗併用、商業系の施設などにも対応しています。
賃貸マンション経営だけでなく、テナントを入れた物件や、賃貸以外の土地活用と比較したい場合にも合っているでしょう。
4-5.トヨタホーム
トヨタホームは名古屋を本社とする、トヨタ自動車住宅事業部が母体となった企業。戸建住宅のほか、中高層のマンションにも対応しています。
高耐久・高品質を実現する2種類の工業化建築工法が特徴で、安定したアパート経営を叶える「一括借上システム」に強みを持つ企業です。初期保証は30年、最長60年まで延長可能な保証システムも魅力です。
4-6.パナソニックホームズ
パナソニックホームズは鉄骨をベースとした構造で1~9階まで建築可能なノウハウがある企業です。土地を有効活用した高い収益力を持つ都市型のマンションのほか、自宅と賃貸、店舗や事務所を併用した物件づくりにも対応しています。
独自開発の光触媒タイルの外壁や、遮音性能床の開発など技術力にも定評があり、初期保証35年、最長60年の長期保証システムも魅力です。
「HOME4U土地活用」の提携企業|パナソニック ホームズ株式会社
4-7.ミサワホーム
ミサワホームは戸建住宅で培った優れたデザイン力と性能が活かされた住宅づくりに特徴を持つ企業で、マンション建築も可能です。
1998年に世界初の「ゼロ・エネルギー住宅」を発売したことに始まり、環境に配慮した先進的な住まいづくりを実践しています。
5.名古屋のマンション経営 失敗しないためのポイント
名古屋のマンション経営で失敗しないために押さえておくべきポイントについてご紹介します。
5-1. エリアのニーズを調査する
マンション経営を安定させるには、賃貸ニーズがある場所で始めるのがもっとも大きなリスク回避になります。そのため、マンション経営を考えるなら、そのエリアのニーズを調査し、それに合った物件づくりをすることが必須です。
名古屋の中心地や駅に近いエリアなど、一般的に良い立地の土地であれば賃貸需要は安定しているため、収益性の高いワンルームのほか、店舗併用などさまざまな選択肢が考えられます。
学区が良い、住環境が良いなどの条件がある土地なら、ファミリー向け賃貸も考えられます。また、企業の拠点や大学が多い名古屋では、一見、賃貸需要が厳しいようなエリアであっても、その企業や大学周辺でマンションのニーズが存在する場合もあります。
5-2. 土地の条件を確認しておく
マンション経営に「ある程度の広さの土地が必要」ということは多くの方が納得するところでしょう。ただ、広さ以外にも以下の条件によりマンションの規模は大きく変わってくるケースがあります。
- 建ぺい率、容積率
- 高さ制限
- 接道義務
- 用途地域
上記はあくまで基本的な事項ですが、例えば容積率や高さ制限が低く抑えられている地域であれば、マンションを建てようとしても低層しか難しく、戸数を確保できません。一方で、駅前の容積率の高い土地であれば、高いアパートを建てて戸数を確保し、収益性を上げることも考えられるでしょう。
「HOME4U 土地活用」を使えば、土地に合わせた間取りや収益計画、マンション建築費を含めた土地活用プランの提案を複数社から受けられます。ご所有の土地にどのような建物を建てられるか迷った際にはぜひご活用ください。
5-3.複数のプランを比較する
マンション経営で失敗しないためには、立地や周辺ニーズに合わせて始めることが大切です。また、そのエリアの持つ特性や、土地の持つ制限・規制にあわせて建築プランを作る必要があります。
そのため、マンション経営プランを考えるときに必須なのが、複数の企業に建築プランや経営について相談し、土地に合ったプランを提案してもらうことです。プロの手を借りることで、オーナーの要望や土地に合った活用法が見つかりやすくなるでしょう。
6.信頼できるパートナー企業を選ぶには
名古屋でマンション経営を始めるなら、信頼できるパートナーを選ぶのが先決です。エリアの動向を知り、その土地のニーズや条件を把握して、安定したマンション経営を始めるには、そのエリアに精通した最適な提案ができるパートナー企業が欠かせません。
信頼できるパートナーを探すための第一歩としては、一括プラン請求でまずはプランを取り寄せて、比較するのがおすすめです。
「HOME4U 土地活用」での一括プラン請求なら、名古屋での実績が豊富な企業にまとめて問い合わせができ、最大10社から、予想収益や初期費用を含めたプランを取り寄せることができます。ぜひご活用ください。
この記事のポイント まとめ
名古屋でマンション経営をする上で押さえておきたい名古屋の状況には、以下のものがあります。
- 名古屋の地価は上昇傾向にある
- 人口や世帯数から賃貸需要が見込める
- 所得が安定している
- 高い利回りが期待できる
- 名古屋周辺では開発が続く
名古屋の動向について、詳しくは「名古屋でマンション経営をするメリット」をご確認ください。
また、デメリットと注意点については以下をご確認ください。
- 厳しい駐車場・駐輪場の設置義務
- 災害リスクに注意する
デメリットと注意点については「名古屋でマンション経営をするデメリット・注意点」をご確認ください。
名古屋でマンション経営をする際、おすすめのパートナー企業は以下のとおりです。
- 旭化成ホームズ
- 積水ハウス
- 大東建託
- ダイワハウス
- トヨタホーム
- パナソニックホームズ
- ミサワホーム
それぞれの企業の強みや特徴など、詳しくは「名古屋のマンション経営に強いメーカー一覧」をご確認ください。
名古屋のマンション経営で失敗しないためのポイントとしては、以下を押さえておく必要があります。
- エリアのニーズを調査する
- 土地の条件を確認しておく
- 複数のプランを比較する
詳しくは「名古屋のマンション経営 失敗しないためのポイント」をご確認ください。
電話でもプラン請求をお受けします。「個人情報の取り扱いについて」に同意の上、お電話ください。